広澤克実氏 阪神・森下は「家賃が高い」3番より6番のままがいい 失投を逃さずに打つのは大したもの

[ 2023年9月2日 07:30 ]

セ・リーグ   阪神4-2ヤクルト ( 2023年9月1日    神宮 )

広澤克実氏
Photo By スポニチ

 【広澤克実 視点】阪神・森下を6番に下げたのは、彼の現状の打撃を見ても正解だった。3番はクリーンアップ。相手投手の決め球を仕留めることが求められる。当然、相手の攻めも厳しくなる。1年目の森下にとっては、3番は相撲用語で言えば「家賃が高い」。結果を求めるなら、6番で相手の失投を逃さずに打つことに集中させた方がいい。

 2回のロドリゲスからの本塁打はインコースの変化球。8回に梅野から打ったのは外角への甘いストレート。失投を逃さずに打つのは大したものだし、パワーは十分。2発打ったからといって、すぐに3番に戻すより、このままの形で、森下の良さを発揮させていく手はあると感じた。6番が打てば、チームの得点能力は高まる。

 連敗を3で止めた阪神だが、最後を締めた岩崎に少し不安を感じた。彼の持ち味は球速より速く感じさせ、空振りが取れるストレート。8月29日のDeNA戦で佐野、牧に連続本塁打された影響が気になって見ていた。結果は3者凡退だが、10球の中で空振りが取れたストレートはなかった。この先の戦いに向けて、岩崎の重要性は高まる。早く本来のストレートを取り戻してほしい。(スポニチ本紙評論家)

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年9月2日のニュース