巨人内野手・北村拓己 プロ6年目の初登板はスライダー3球含め14球 山本に被弾で1回1失点

[ 2023年9月2日 22:32 ]

セ・リーグ   巨人4―13DeNA ( 2023年9月2日    横浜 )

<D・巨>8回に登板した北村拓(撮影・島崎忠彦)
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 巨人の北村拓己内野手(28)が2日に行われたDeNA戦(横浜)でプロ6年目にして初登板。直球を主体にスライダーも混ぜて14球を投じ、1回1安打1失点に抑えた。

 中6日で先発マウンドに上がった先発左腕・横川がまさかの初回3失点KO。2番手右腕・田中千が3回1失点(自責0)、3番手右腕・船迫が1回無失点と新人2投手がつなぐなか、6回には31歳の4番手左腕・高梨が登板2球目を関根に被弾し、この回途中にリリーフした5番手右腕・ビーディは登板初球を宮崎に2ラン被弾。さらに、7回にはこの日1軍再昇格となった6番手右腕・三上が昨季まで9年間所属した古巣相手に1死しか取れず5失点と7回までに大量12失点となった。

 3―12で迎えた8回、坂本の一発で1点返したが、4―12で迎えたその裏、巨人のマウンドに8番手として送られたのは背番号52。内野手の北村拓だった。

 敵地・横浜スタジアムのスタンドが騒然となるなか、北村拓は最初に打席へ迎えた大和に初球直球でストライク。2球目スライダーがボールとなると、3球目直球で一飛に打ち取った。

 だが、続いて打席に入った山本には初球直球ファウル、2球目直球ボールのあとで投じた3球目、高め直球を左翼スタンドへ運ばれ、失点。山本は2戦連発となる3号ソロだったが笑みなくダイヤモンドを一周し、巨人は13失点目となった。

 そして、3人目の林には初球直球ボールのあと、2球目直球で一ゴロに。6回に高梨から4号ソロを放っている4人目の関根は初球直球ファウルのあと、2球目スライダーがボール、3球目スライダーがボール、4球目直球がボール、5球目直球がファウルでフルカウントになってから6球目直球で左飛に打ち取った。

 北村拓の投球内容は1回で打者4人に対して14球を投げ、1安打1失点。奪三振と与四死球はともになかった。

 なお、北村拓は直後の9回に入ったこの試合の第1打席で死球を受けるアクシデントも。最後はドラフト1位ルーキーの浅野が空振り三振に倒れてゲームセットとなった。

 原辰徳監督(65)は2020年8月6日の阪神戦(甲子園)では0―11で迎えた8回に6番手投手として増田大輝内野手をマウンドに送った“実績”があるが、「やっぱり4―3になった時点でね。なんというか、そこの3点だっけ?あれが重かったね。こういう状況にね。でもよく北村が台所事情というか、ピッチャー陣をね、助けてくれました。監督としてもね、ああいう練習はさせていないけれども、非常に感謝します」とまずはコメント。

 さらに、北村拓の登板で投手陣に感じてほしいことを問われると「まぁ、これは新聞等々で、みんなの前で言うことではないですね、ええ」としたうえで「まぁ、久しぶりに北村がリリーフピッチャーとして出て、初球にストライクを入れたというのは、久しぶりだね。うん。やっぱりそこはね。反省すべきところはあるんじゃないでしょうかね」と話していた。

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