楽天 浅村の逆転サヨナラ弾で3位ソフトと1差!最大10差からCSいける 自身10年ぶり劇弾で5連勝

[ 2023年8月31日 04:50 ]

パ・リーグ   楽天6―4西武 ( 2023年8月30日    楽天モバイル )

<楽・西>9回、サヨナラとなる3ランを放つ浅村(撮影・白鳥 佳樹)
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 楽天・浅村栄斗内野手(32)が30日の西武戦で、逆転サヨナラ3ランを放った。1点を追う9回無死一、二塁から左翼席への22号。パ・リーグの本塁打王争いでも、2位に1差をつける値千金弾となった。5連勝のチームは、3位・ソフトバンクに1ゲーム差と接近。7月9日の時点では10ゲーム差を離されていたが、いよいよ4月7日以来となる3位浮上が見えてきた。

 10年ぶりの劇的なアーチでチームを救った。2点を追う9回。辰己の左前適時打で1点差とし、なおも無死一、二塁。押せ押せムードで打席に入った4番・浅村は「中途半端にはならないように」と自分に言い聞かせた。フルカウントからの6球目。148キロ直球を豪快に左翼席に運び、西武時代の13年以来となるサヨナラ弾で5連勝の立役者になった。

 負けられない試合だった。相手先発・今井は21年10月15日から8連勝を許した“天敵”だ。この日は直球に強いフランコを初めて1番に起用。新オーダーで勝利への執念を示した。3回にそのフランコが適時二塁打を放つなど逆転に成功したが、1点リードの9回に守護神・松井裕がまさかの3失点。絶体絶命の状況に追い込まれた中での主将の一発に、球場のボルテージは最高潮に達した。

 浅村も「打倒・今井」に燃えていた。「僕が打っていれば勝てていた試合もあった。足を引っ張っていた」。この日も無安打に封じられ、今季は16打数1安打、0本塁打、0打点。だが、攻略への確かなヒントはつかんだ。「(3回に)フランコが3ボールから仕掛けて打ったヒットで勇気をもらった。こう戦うんだというメッセージを受け取った」。今井に黒星をつけることはできなかったが、勝利というミッションはクリアした。

 7月は9本塁打と量産したが、今月は4日のロッテ戦以来となる2本目。本塁打王争いで試合中に並ばれたソフトバンク・近藤を再び突き放し「今月はあまり打ててなかったけど、一番良いところで打てた」と笑った。

 7月9日時点で10ゲーム差だったソフトバンクとは1差に。きょう31日も勝ってソフトバンクが負ければ、勝率の差で4月7日以来の3位浮上となる。「今はどんな内容でも勝たないと意味がない。勝つことしか考えてない」。奇跡の逆転CSへ、このまま一気に上位を追い上げる。

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