佐々岡真司氏 2回以降、試合勘取り戻した阪神・大竹 桐敷は右打者にも通用

[ 2023年8月17日 06:30 ]

セ・リーグ   阪神5―3広島 ( 2023年8月16日    マツダ )

佐々岡真司氏
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 【佐々岡真司氏 視点】阪神先発の大竹は7月26日以来の登板とあって、立ち上がりはいつもほどの制球ではなかった。初回に左打者の野間と西川に2本の右前打を許したが、いずれも内角に投げ切れなかったもの。しかし、打線が逆転してくれた2回以降は徐々に試合勘を取り戻し、右打者にはいつものように内角の真っすぐと外のチェンジアップで自分のスタイルに持ち込んだ。

 4回2死からはデビッドソンにチェンジアップを4球続けて空振り三振を奪った。一方で、被安打7のうち左打者に6本打たれたように、チェンジアップが投げにくい左打者には、内角真っすぐの精度を高めていかないといけない。

 2番手で登板した桐敷も、大竹と同じように右打者のインコースにしっかりと投げ切れているから、フォークやツーシームなど変化球が生きている。6回2死一、二塁でデビッドソンにカウント2―1から内角へ真っすぐを2つ続けて、いずれも見逃しで三振。どちらも最高の切れとコースだった。右打者にも通用するからこそ、左打者へのワンポイント救援にとどまらず、ベンチも複数イニングを任せられる。 (本紙評論家)

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