巨人のレジェンド左腕につけられた、あまりに酷い「呼び名」 新浦壽夫氏「ハッキリしてますよ」

[ 2023年8月2日 19:14 ]

新浦壽夫氏(2016年撮影)
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 巨人、大洋(現DeNA)などで活躍し、NPB通算116勝、韓国プロ野球でも54勝を挙げた新浦壽夫氏(72)が2日に更新されたYouTube「よしひこチャンネル」にゲスト出演。巨人入団直後の苦労などを語った。

 新浦氏といえば、183センチの長身を生かした角度のあるストレートと大きく曲がるカーブで、第1次長嶋政権から長く巨人のマウンドを支えたサウスポー。静岡商1年の時(1969年)、夏の甲子園で準優勝に導き、一躍、脚光を浴びた。

 「甲子園に行っちゃったもんですから、それで僕は名前が売れたんですね」

 当時の新浦氏は韓国籍。その頃のドラフト制度では、外国籍選手は日本の学校を卒業しても、ドラフトにかける必要がなかったため、MLBの名門サンフランシスコ・ジャイアンツも参戦する「大争奪戦」となった。「体が丈夫であれば、第2号のメジャーリーガー(だったん)です」。体調面、環境面などを考慮して、高校を中退して、ドラフト外で巨人へ入団。17歳で勝負の世界に身を投じた。

 ただ、プロの世界は決して甘くない。新浦氏は入団直後に左肩を痛め、ほぼ1年棒に振った。「巨人軍の1軍クラスの選手の人から名前を呼ばれないんです、僕は。(手招きしながら)契約金泥棒って」。あまりに昭和すぎる「仕打ち」に、ホスト役の高橋慶彦氏は「ハッキリしてるの~」とあきれ顔。「ハッキリしてますよ」と返した新浦氏は「何かあれば“契約金泥棒”って」と若き日の悔しい体験を笑顔で話していた。

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