牛島和彦氏 ヤクルト・山野、良い意味で“打ち取るパターン”ない

[ 2023年8月2日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト1-0巨人 ( 2023年8月1日    東京D )

<巨・ヤ>力投する山野(撮影・光山 貴大)
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 【牛島和彦 視点】立ち上がりの山野は球が高くフライアウトが多かったが3回以降は制球が安定。ゴロアウトを重ねてリズムに乗った。3回2死二塁から坂本を見逃し三振。初球のフォークからチェンジアップ、カットにカーブときて5球目、膝元の直球で仕留めた。どの球種も自在に操れ、ストライクが取れるのが強みだ。

 山野には良い意味で“打ち取るパターン”がない。例えば左打者を追い込んだら外のスライダーを振らせるなど、どの投手にも一定のパターンがあるものだが、全球種の制球がいいから幅広い組み立てができる。秋広の3打席は直球、カット、フォークと全部違う球種で打ち取っている。巨人ベンチは試合中、山野の投球を分析していたと思うが“傾向と対策”はつかめなかったと思う。

 制球ミスが少ないから大崩れはしない。山野がヤクルト浮上のキーマンになるかもしれない。

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