大野豊氏 完璧に抑えた広島・栗林は安心感を与えてくれた 今後は矢崎とWストッパーもある

[ 2023年7月24日 07:00 ]

セ・リーグ   広島3―1中日 ( 2023年7月23日    マツダ )

大野豊氏
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 【大野豊 視点】広島の先発・大瀬良は初回、球数は31球を要した。立ち上がりの状態を見た限り、“大丈夫かな”という印象を受けた。今季の中日戦は3戦3敗。そういう苦手意識が投球に出たのかもしれない。ただ、初回無死一、二塁のピンチを無失点で切り抜けたことが大きかった。

 3、4回はともに併殺打を打たせたことで助けられた。最少失点で抑えて7回1失点。決して投球内容も悪くない。何より白星がついたことが一番だろう。自身、昨季からは5連敗中の相手に勝つか、負けるかでは大きな違いだ。連勝中のチーム、そして大瀬良にとっても大きい1勝となった。

 また、9回には栗林が登板。25日からは6連戦も控えており、矢崎を含めたリリーフ陣の疲労軽減、疲労分散が起用の理由だろう。暑い夏場を乗り切るためにも今後は矢崎、栗林をWストッパーとして起用することも十分に考えられる。

 1回をパーフェクトに抑えた栗林は監督、選手、ファンに安心感を与えてくれた。チームとしてリリーフ陣の強化、そして形は確実にできつつある。投手陣の奮闘で7連勝中も僅差の試合を制している。チーム力が上がっている証拠といえる。(本紙評論家)

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