秦真司氏 野村克也監督は1年目の古田敦也にライバルをあてがった「競争で向上させた」

[ 2023年6月29日 15:13 ]

ヤクルトの黄金時代を支えた野村克也監督(奥)と古田
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 ヤクルトなどで通算1182試合に出場した秦真司氏(60)がYouTube「プロ野球OBクラブチャンネル」に出演。野村克也監督から入団1年目の古田敦也と競争させられ、外野手転向にいたる経緯を明かした。

 90年の野村監督就任で、「知の野球」がチームに浸透し、万年Bクラスだったチームが劇的に変わる。

 同時に89年ドラフト2位で古田敦也が入団したことで、秦氏の野球人生も大きな節目を迎えた。

 「監督の中では古田を使おうという思いがあった。最初は競争させようという考えがあったと思う」

 古田の1年目は秦氏ら先輩捕手との競争だった。「競争させて彼も向上させるというのがあったのではないか。そのライバルの1人として私もいた」と振り返った。

 しかし「配球面、送球面などキャッチャーとしてのスキルは古田が上だった」と、打撃を生かした外野手転向を球団から打診された。

 「1カ月は断った」というが、野村監督の中には「古田を使う」という決断があると感じ、最終的には受け入れた。

 「1球の責任がなくなり、打つことを考える時間が増えた」という秦氏の打撃能力は外野手転向で大きく開花した。

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