サラリー総額340億円でもチャンスに弱いパドレス OPSも・697 アスレチックス・695とほぼ同じ

[ 2023年5月15日 12:54 ]

パドレスのマニー・マチャド(AP)
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 開幕前優勝候補に挙げられていたパドレスが、この日もドジャースに0-4で敗れ5連敗。シーズンの4分の1以上が終わって19勝22敗、ドジャースに7ゲーム差を付けられている。

 勝てないのは、打者が得点圏に走者を置いて全く打てないから。この試合も9打数0安打で、シーズンの得点圏打率は・198に。大リーグ公式サイトによると過去80年のメジャー球団で一番悲惨な数字だそうだ。

 マニー・マチャド、フアン・ソト、フェルナンド・タティス、ザンダー・ボガーツとスーパースターが並ぶ豪華なラインナップで、今季のサラリー総額は2億5000万ドル(約340億円)。にもかかわらずOPS(出塁率+長打率)・697は20位で、6100万ドル(約83億円)とサラリー総額最低のアスレチックスの・695と大して変わらない。

 マチャドは「我々は、焦ってしまっているようだ。試合に勝ちたいけど、今は良い野球ができていない」と首をかしげる。この日も3打数0安打、OPS・654はチーム平均より下だ。とはいえ、何かを大きく変える時期ではない。「このまま戦い続けるだけ。我々は互いを信頼している。いずれ良くなる。うちにはオールスター選手がいる。将来殿堂に入る選手もいる。野球カードの数字を見たらいい。プロセスだと信じて戦い続けるだけ」ときっぱり。ボブ・メルビン監督は常に落ち着いていて、何かがあって騒ぐ人がいても、大局的な見方をしようとたしなめる人物だ。しかしながら11日のツインズ戦の後に、「我々はもっと良いプレーをしないといけない。話すだけでなく、結果を出さないといけない」と声を荒げた。

 その甲斐もなくロサンゼルスに来てドジャースに3連敗。3試合で4点しか取れなかった。パドレスには打撃担当のコーチが4人もいる。相手投手の情報を提供するなど、試合前の準備はきっちりできている。しかし結果が伴わない。次にパドレスが宿敵ドジャースと対戦するのは8月4日。その頃までに4人はベースボールカードの数字を出せているはずだが、果たしてどうだろうか。

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