56年ぶり優勝 市和歌山バッテリーの栗谷&麹家 小園から伝えられた助言と、松川の動画から学んだこと

[ 2023年5月15日 06:00 ]

高校野球和歌山春季大会決勝   市和歌山5―3智弁和歌山 ( 2023年5月14日    紀三井寺 )

<市和歌山・智弁和歌山>優勝を決めて喜ぶ市和歌山バッテリー(撮影・河合 洋介)
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 和歌山大会の決勝が行われ、市和歌山が56年ぶり2度目の優勝を飾った。8連覇中だった智弁和歌山を5―3で下し、近畿大会(27日から4日間、大阪シティ信用金庫スタジアム)の出場権を得た。

 優勝を決めた市和歌山のバッテリーは、満面の笑みでハイタッチした。まるで仲良しの同学年かのように――。最速145キロ右腕の栗谷星翔(せいが)が3年で、「4番・捕手」の麹家桜介が2年。栗谷は「同い年みたいで信頼できる」と後輩の配球を信じて6安打3失点の完投を果たした。麹家は、初回2死三塁で右前に決勝の先制打を決めて支えた。

 同校OBで21年ドラフト1位の小園健太(DeNA)と松川虎生(ロッテ)のバッテリーに憧れてきた。栗谷は、小園から伝えられた「大事なのは制球」との助言を信条とする。麹家は、松川の動画に目を凝らして課題の捕球を改善させた。「チームの仲の良さは、これまでの先輩が残してくれたもの」と麹家。1学年差バッテリーが息を合わせ、小園―松川でも止められなかった智弁和歌山の春連覇を「8」で止めた。

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