西武・愛斗の信念「守備は投手の人生を背負っている」懸命ダイブも捕球できずグラブ投げつけ

[ 2023年4月21日 22:24 ]

パ・リーグ   西武5―7オリックス ( 2023年4月21日    京セラD )

3回、西野の飛球を好捕する愛斗(撮影・井垣 忠夫)
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 西武の愛斗外野手(26)は自身に怒りをぶつけた。

 5―5の6回2死二塁。西武外野陣は前進守備。中川圭の右翼線に上がった飛球にダイビングした。一度はグラブに収まったかと思われたが、ボールはこぼれ落ちる。これが勝ち越しの適時打となり、グラブを地面に何度もたたきつけた。4回2死二塁でも、中川圭の右前打を失策し、本塁生還を許していただけに、悔しさを抑えきれなかった。

 守備へのこだわりが人一倍、強い愛斗。開幕前にこう言った。「守備はピッチャーの人生がかかっているので、それを一番に考えている。ピッチャーの人生を背負って、守っているって気持ちを1球も忘れずにやりたい」。特に外野手の球際は勝敗を分け、投手の成績に直結する。それを分かっているからこそ、気持ちがあふれ出た。

 試合後、松井監督は「6回はベンチサイドが勝負をかけて、前にこさせました。あそこまでよく追いついたと思うし、本人も悔しいと思いますけど、最後の最後までボールを全員で追いかけて、集中して、何とかという姿は出してくれていた」と責めることはなかった。

 愛斗は5―7の9回2死一塁の第5打席。相手守護神・平野のワンバウンドになりそうなフォークに食らいつき、左前打に運ぶ執念を見せていた。(福井 亮太)

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2023年4月21日のニュース