【プロ野球キャンプの記者仕事　1日目】早朝…長嶋茂雄監督の散歩はまるで大名行列

神々しい長嶋監督。実はカメラの後ろは報道陣でいっぱい
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　【プロ野球キャンプの記者仕事　1日目】キャンプでの記者の仕事は担当球団の監督が行う早朝の散歩に同行することから始まる。巨人で指揮を執っていた長嶋茂雄監督の場合は圧巻だ。毎朝の散歩は15、6人の記者に囲まれ、大名行列並の大移動になる。

　少しでも出遅れて後ろの方に位置すると長嶋監督の声は何も聞こえない。好位置を確保するため、深酒してしまった日は寝ないでチーム宿舎に直行することもある。

　一番乗りで好位置はキープできるが、酒の臭いに気づいた先輩記者に「監督に失礼だろ。後ろに行け」と追い払われる。そんな苦労を重ねて隣についてもただの雑談で終わったり、監督の気分次第でほとんど会話がない日もある。

　ただ、長嶋監督はサービス精神旺盛で、朝の散歩中に新聞の1面級の話題を提供してくれることが多い。「早起きは三文の徳」とはよく言ったものだ。（K）