パドレス・ダルビッシュが侍宮崎合宿に来る!　メジャー組交渉難航の中　17日「初日から行きます」

09年決勝、ダルビッシュが最後の打者を三振に仕留め雄叫びを上げる
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　パドレスのダルビッシュ有投手（36）が31日、3月のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に向けて宮崎市で行う侍ジャパンの強化合宿に、初日の今月17日から参加することを自身のツイッターで表明した。メジャーからは09年の第2回大会に並ぶ最多の5人が参加するが、エンゼルスの大谷翔平投手（28）ら他4人の合流時期は不透明。投手陣の精神的支柱が、同僚らとコミュニケーションを深めて世界一に挑む。

　侍ジャパンに、これ以上ない“朗報”が届いた。自身が胴上げ投手となった09年以来、3大会、14年ぶりとなる世界一へ、ダルビッシュが決意を固めた。午後1時42分。自身のツイッターに「自分は宮崎キャンプの初日から行きます」と笑顔の絵文字付きで記した。

　負傷など、万が一に備えるための保険の問題がクリアできず、メジャー組の宮崎合宿初日からの合流については、侍ジャパンと各所属球団との交渉が難航している。大リーグ規定で大リーガー5人は、WBC管轄外の2月25日～3月4日の壮行試合4試合（ソフトバンク戦、中日戦）に出場できないことも交渉を難しくしている。ダルビッシュも「嘘（うそ）はついていなく、早期合流が難しいのは確かです」と投稿。一方で「ただ自分の場合はベテランで、（所属する）パドレスが融通をきかせてくれました」とも記した。

　メジャーでWBCに参加する選手はバッテリー組が2月13日（日本時間14日）、野手組が同16日（同17日）までに所属球団のキャンプ地に集合することになっている。同じパ軍で韓国代表の若手遊撃手・金河成（キムハソン）は大会直前の代表合流を指示される中、昨季チーム最多16勝のエースは、調整を一任された形だ。

　実戦登板のチャンスは大会直前の3月6、7日の強化試合（阪神戦、オリックス戦）のみ。それでもメリットは大きい。かねてWBC出場について「（日本の）有名な若い選手たちと一緒にプレーできる機会がなかなかない。伝えられることはゼロではないと思う」とコメント。栗山監督も精神的支柱として期待する右腕の合宿初日からの合流は、確実にチームに一体感を生む。

　パ軍からはシーズン開幕までに必要な球数が指定される可能性もあるが、シート打撃登板などでクリアする見込み。栗山監督に「何でもやります」と伝えているという日米通算188勝の侍が、宮崎合宿から存在感を示す。