巨人・坂本「去年あんまり良くなかったんで。何とかしたい」 レジェンドに巻き返し誓う

[ 2023年1月31日 17:00 ]

巨人・坂本勇人
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 BS日テレの特番「新章突入!日本プロ野球名球会2023」(後6・30)が29日に放送され、元広島監督の山本浩二氏(76)を聞き手とした巨人・阿部慎之助ヘッドコーチ(43)&坂本勇人内野手(34)との座談会が実現。その内容が公開された。

 日本プロ野球名球会は基本的に「投手として通算200勝以上、または通算250セーブ以上」「打者として通算2000安打以上」の入会規定を満たした日本プロ野球選手、元選手で構成。今回は3年ぶりに名球会レジェンドたちが一堂に会した沖縄でセ・パに分かれて真剣勝負が繰り広げられ、その合間に座談会が収録された。

 「浩二の部屋」と題された座談会で、まずは“ミスター赤ヘル”山本氏から「どう?勇人。今年は」と聞かれ「去年あんまり良くなかったんで。何とかしたいなと思ってます」と答えた坂本。昨季は腰、膝、脇腹と相次ぐ故障で3度の出場選手登録抹消を経験するなど不本意なシーズンに終わり、チームも5年ぶりBクラスとなる4位に終わっただけに心機一転となる2023年へ意気込みを見せた。

 そして、昨季4位だけに「巻き返さないかんよな。そのためにはやっぱり打線?」と山本氏。この言葉に、阿部ヘッドコーチは「無駄な失点が多かったなっていうのもあるので。ピッチャー…。バッテリーのほうもそうですけど、もっと守備っていうのにみんな…。毎日毎日(打線が)打てるわけじゃないですから。しっかり守って、1点でも少なくしておくっていうのも。そういうのも考えてもらいたいなとは思ってますけどね」とコメントした。

 坂本からキャプテンの座を譲り受ける形となった主砲・岡本和真内野手(26)については、山本氏が「(昨季は)岡本もちょっともう一つだったよな」と話すと、阿部ヘッドが「そうですね…。もう一つって言ってもライバルがドーーン!といっちゃったんで」と史上最年少で3冠王に輝いたヤクルト・村上宗隆内野手(22)の存在に触れつつ「けど、本人はもう。キャプテンになりましたし。何かね、人間としても成長してくれればいいなと思います…はい」と期待を寄せた。

 そして、山本氏が「キャプテンになるとだいぶ違うんじゃないか?どう?勇人。気持ちが」と昨季まで長年にわたって巨人のキャプテンを務めた坂本に話を振ると、坂本は「そうですね。やっぱり僕も(今回の岡本と同じ)26(歳)の時だったので、キャプテンになったのが。チームのこと考えるようになるんで。精神的にもだいぶ変わりました」と証言。山本氏が「岡本にはいいかも分からんな」とのんびり屋さんに見える岡本についてコメントすると、坂本は「あははははは…」と後継者への期待をこめて楽しそうに笑った。

 最後に山本氏から今季への意気込みを改めて聞かれた2人。阿部ヘッドが「去年はね、凄く残念なシーズンでしたし、悔しいシーズンでしたし。残念な思いをさせてしまったシーズンだったので、何とか選手を鼓舞して優勝、日本一をね、また奪回できるようにしたいなと思います」と3年ぶりとなるV奪回への思いを口にすると、坂本も「4位という順位で、個人的にも3回ケガをしてチームから離れてしまったっていうのが一番悔しい部分なんで。まずは自分のコンディションをしっかりして、1年間1軍にちゃんといられるように。あとは打撃でもう一回復活できるように頑張りたいと思います」と澄んだ目でキッパリと決意表明。山本氏から「いいね!フル出場しなきゃダメだよ!」と激励されると、坂本は「はい!」と力強く答えていた。

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2023年1月31日のニュース