日本選手権覇者のトヨタ自動車が始動　都市対抗と「2冠」が目標　北村主将「優勝しないといけない」

日本選手権の優勝旗を持つトヨタ自動車・北村主将
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　昨秋の社会人野球日本選手権覇者・トヨタ自動車が12日、豊田市内のグラウンドで全体練習を開始した。就任2年目となる北村祥治主将は都市対抗と日本選手権での優勝を宣言。黄金期到来へ、今季も攻守で牽引する。

　「昨年は東京ドームでベスト4に入りましたが、誰も満足はしていない。ただ、3つ勝てたことで応援してくださる皆さんに喜んでいただけたことは実感できたし、だからこそ今年は優勝しないといけない。選手権も連覇できるよう、チームとして新たなことにもチャレンジしながらやっていきます」

　11日に開催されたオンラインミーティングでは、昨年と同様に「全員がキャプテンのつもりでやろう」と呼びかけた。当事者意識を持つことでそれぞれの自覚が高まり、結果としてチーム力も上がっていく。いかに、チーム内での役割を見つけ、その役割に徹することができるか。メンバーとメンバー外が一体となって戦えたからこそ、昨秋は頂点に立つことができた。

　もちろん、今シーズンも果たすべき役割はしっかりと分かっている。昨季は駆け引きに長けた2番打者として勝利に貢献。高い野球脳に裏打ちされた長所に、さらに磨きをかける算段だ。

　「相手の裏をかいたり、心理をいかにつけるか。今年も“北村は嫌だな”というのを植え付けていきたい。それが自分の強みでもあるし、チームの強みにもなると思う」

　昨季は1番・徳本健太朗とのコンビで、相手チームを揺さぶり続けた。より一層、マークが厳しくなるであろう今季。そんな包囲網を逆手に取れるところに、トヨタ自動車の強さはある。