広島・小園 ショートの座は渡さない!5年目初のフル出場へ心技体鍛える「波を少なくしていければ」

[ 2023年1月12日 05:03 ]

青空の下・バットを振る広島・小園(撮影・岸 良祐)
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 広島・小園海斗内野手(22)が10日から愛媛県松山市で行っているヤクルト・山田らとの合同自主トレを公開。プロ5年目の今季へ向けて自身初となる全試合出場に意欲をのぞかせ、開幕からのロケットスタートを誓った。合同自主トレでは参加しているセ、パ・リーグ7人の捕手の意見も参考に、活躍へ向けた引き出しを増やして成長につなげる覚悟を示した。

 遊撃の座は誰にも譲らない。合同自主トレを公開した小園は自身初となる遊撃での全試合出場に闘志を燃やし、心技体の成長を誓った。

 「個人的にはショートでずっと出られるように。スタメンをしっかり勝ち取れるようにしたい。練習していく中で、体づくりも技術の向上もメンタルも向上できるようにやっていきたい」

 昨季は127試合に出場し、打率・266、7本塁打、38打点の成績を残した。試合数、本塁打、打点で自己最多を更新した一方、開幕直後の3、4月は打率1割台と苦しみ、8月には新型コロナウイルスの陽性判定を受けて離脱を余儀なくされた。その反省と悔しさは今でも忘れない。「ずっと(調子が)いいことはないですけど、(好不調の)波を少なくしていければ。最初(開幕戦)からかましてやりたい」。球団では18年の田中広以来となる遊撃での全試合出場へ向けて、3月31日、開幕戦(ヤクルト)からのロケットスタートを狙う。

 すでに目標を達成するための分析と研究も進めていた。合同自主トレではヤクルト・中村、阪神・坂本ら7人の捕手から飛躍へのヒントを引き出す努力も惜しまない。「(捕手から)どう見えているのかとか(聞きたい)。自主トレならではだと思うので、やっていけた」。一番近くで観察している捕手から自身の印象などを“取材”して、今後の参考にしたい狙いがある。貪欲さと学ぶ姿勢は十分。これまで3度のトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)を誇るヤクルト・山田からも「右打者、左打者で違いますけど、いろいろ聞けたら」と助言を仰ぎ、打撃向上に励む決意だ。

 「3割打てれば一番いいんですけど、まだ技術がない。大きい目標ではあるので、コツコツやっていけたら」

 初の全試合出場に加え、初の打率3割も見据える。過去の自分を超えるためにも、より強い覚悟を持って、牙を研いでいく。 (長谷川 凡記)

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2023年1月12日のニュース