ソフトB・今宮 “源田グラブ”で6年ぶりGG賞奪回だ ライバルのモデル参考に安定感アップ

[ 2023年1月12日 05:00 ]

ノックを受けスローイングする今宮(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクの今宮健太内野手(31)が11日、川瀬晃内野手(25)らと福岡県宮若市で行っている自主トレを公開し、攻守両面での高い目標を掲げた。守備では西武・源田からゴールデングラブ賞を奪い返すと力強く宣言。打撃では昨季マークした自己最高の打率・296を更新する、打率3割を目指すと誓った。川瀬は超大型補強で激化する争いを勝ち抜くと意気込みを語った。

 守備の名手として譲れないものがある。2013~17年に5年連続受賞したゴールデングラブ賞。直近5年は西武・源田にタイトルをさらわれている今宮は「源田から奪うことが、僕にとって価値があること」と言葉に力を込めた。

 源田は同じ大分出身でグラウンドを離れると仲がいい。「守備に関しては源田を凄く手本にしている。タイプが違うのでまねできないところはあるけど、参考にしている」と実力を認め合っている。今宮は昨季ベストナインに輝いたが、ゴールデングラブ賞は「これを獲るためにやってる」と過去に話していたタイトル。その栄誉を奪回するための“秘策”を用意していた。

 ライバル源田が使用しているグラブの特性を導入する。2人はともにゼット社製のグラブを使用し、今宮は今季用を製作する際に源田モデルを参考。小指の部分に薬指と小指を2本で入れることで安定感がアップ。「完璧に仕上がった」と満足げに話した。

 昨季、自己最高の打率・296をマークした打撃面では「もう一度、打率3割に挑戦する。アスリートは高い目標を持っていなければならない」と決意を述べた。さらなる高みを目指し、この自主トレでは打撃に最も力を入れている。

 約1時間半のフリー打撃では柵越えも披露したが、「ホームランを狙うのは自主トレだけ」と戒めた。本塁打の欲を捨て、今季もコンパクトな振りに徹する。球団で右打ちの遊撃手が打率3割をマークしたのは、1959年の広瀬叔功(・310、写真)が最後。64年ぶりの快挙へ向かっても突き進む。

 打撃、守備ともに最高クラスの遊撃手を目指して。今宮の挑戦は続いていく。(森 寛一)

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2023年1月12日のニュース