阪神・佐藤輝 連敗ストップ弾誓う 今季広島戦12戦目での初勝利へ苦手・床田撃ちに燃える

[ 2022年7月6日 05:15 ]

練習を終えてタオルにくるまるように汗をぬぐう佐藤輝(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 阪神は5日に予定されていた広島戦(甲子園)が、天候不良が予想されるため中止となった。4番・佐藤輝明内野手(23)は6日にある仕切り直しの一戦に向け、相手予告先発の床田攻略に意欲。今季3試合で3勝を献上している難敵左腕だが、臆することはない。豪快弾を放って開幕10連敗を阻止した同じ甲子園で、広島戦10連敗も防いでみせる。

 甲子園上空は午前中からどんよりとした空模様が続いた。天候不良が予想されたため、午後2時30分には早々と中止が決定。気勢をそがれ、小休止を強いられることになったが、佐藤輝は即座に気持ちを切り替えた。

 「勝ちたいと思います」

 短い言葉に決意を込めた。広島には開幕から2分けを挟んで9連敗。前回マツダでの3連戦も、2敗1分けに終わった。特に6月22日は延長10回に一時勝ち越し打を放ちながら、11回サヨナラ負け。試合後は思わず「悔しいー!!」と声を張り上げたほどだった。借金6の4位に低迷する今季は、いわば鬼門のカード。広島へのリベンジなくして、浮上はない。

 「9連敗」で思い浮かべるのが、開幕直後だ。ヤクルトとの開幕カードでつまずくと、広島、巨人にも黒星を重ねて開幕9連敗。そんな不名誉記録に終止符を打ったのが、他ならぬ佐藤輝だった。4月5日DeNA戦の初回に待望の1号2ラン。4番が打ち、チームは初勝利を挙げた。同じ甲子園という舞台で、難敵撃破へ求められる役割はもちろん一発。開幕からここまでの歩みを振り返る中でも、思いを強くした。

 「(納得いかない成績は)もう、全部じゃないですか。もっとチャンスで打てるし、ホームランももっとほしい。後半に向けてもっと頑張らないと」

 全80試合に出場。打率・272は昨季の同時点での打率・264を上回る一方で、14本塁打48打点は昨季の20本塁打51打点を下回る。「開幕10連敗」を再び阻止することで、チームとともに上昇のきっかけをつかみたい。

 「すごくいいピッチャーで、床田投手には今年はいつもやられているので。何とかチームに勝ちを付けられるように頑張ります」

 仕切り直して迎える6日の一戦は、床田が予告先発された。今季は3度の対戦で3勝を献上。自身も10打数無安打と苦しむが、昨季は甲子園で一発を浴びせた。

 「夏場でもしっかり食べて、寝て、ケアしてバテないように。アイスも食べて頑張ります」

 1つ勝てば、潮目は変わる。本領を発揮するのは、ここからだ。(阪井 日向)

続きを表示

2022年7月6日のニュース