エンゼルス・大谷 腰に張り 6回10奪三振で5失点3敗目 軽症も28日の出場は微妙

[ 2022年5月28日 02:32 ]

ア・リーグ   エンゼルス3ー6ブルージェイズ ( 2022年5月26日    アナハイム )

<エンゼルス・ブルージェイズ>先発した大谷(撮影・篠原 岳夫)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)は26日(日本時間27日)、ブルージェイズ戦に「3番・投手兼DH」で先発し、6回6安打5失点で今季3敗目(3勝)を喫した。初回に腰が張るアクシデントに見舞われながら、10奪三振と奮闘したが、打者としては2打数無安打で8回には代打を送られた。腰の状態は軽症としたが、27日(同28日)の出場は微妙な状況だ。

 投げた勢いで跳びはねるような、いつもの躍動感がなかった。9勝した昨季の2敗を上回り、メジャー自身初のシーズン3敗目。大谷は本調子でなかった原因について「今日は腰(の張り)。三振をそこそこ取ったけど、だましだまし投げているような感覚」と渋い表情で振り返った。

 腰の張りを感じたのは「初回、スライダーを投げた時」。チーム関係者によれば、スプリンガーに先頭打者弾を浴び、昨季本塁打王を争った3番・ゲレロとの対戦時という。2回にはマウンドで腰を叩くしぐさを見せ、攻撃中はベンチ裏でマッサージを受けていた。

 影響は球速に表れ、直球の最速97・6マイル(約157キロ)、同平均球速95・6マイル(約154キロ)はともに今季「最遅」。スプリットとカーブを駆使し、立ち直りつつあったが、6回にはゲレロにそのカーブを左翼ポール直撃のソロ本塁打と捉えられ、1試合2被弾は今季ワーストとなった。

 打席では2打数無安打1打点で、8回に今季2度目の代打を送られた。患部の状態を「例えば滑った時に感じる張りとか、そういう感じ。今のところはそう大したことはない」と説明。27日(日本時間28日)のブルージェイズ戦の打者出場は「明日の様子を見ながらトレーナーと話したいなと思います」と語るにとどめた。28日(同29日)には花巻東の先輩・菊池との今季初対戦が注目されている。

 チーム最多45試合の出場。無理は禁物だが「凄く悲観する内容かと言われたら、収穫もあり、というところ。反省しながら次にいきたい」と切り替えた。(笹田幸嗣通信員)

 《サイン伝達電子機器「ピッチコム」初使用》大谷は0―1の3回1死一、二塁の場面で、今季初めてバッテリー間のサイン伝達のため導入された電子機器「ピッチコム」を使用した。その他の場面は捕手が指を使いサインを送り「違和感はもちろんあった。ただ、思ったよりはスムーズに入れた」と前向きな感想を口にした。

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