森繁和氏 阪神へ「チームは空元気でもいいから明るく。矢野監督はどんと構えて、迷う必要はない」

[ 2022年4月14日 22:10 ]

セ・リーグ   阪神1─4中日 ( 2022年4月14日    バンテリンD )

<中・神>敗戦に佐藤輝(右)らがぼう然とする中、足早にベンチを後にする矢野監督(88)(撮影・北條 貴史)
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 79年、開幕17試合で2勝13敗2分けだった西武で私はドラフト1位の新人だった。勝てない間は本当に長い時間に感じたが、今の阪神も同じ苦しみだろう。テレビの画面越しに三塁側ベンチが何度も映ったが、どうしても監督、コーチ、選手がバラバラなように見えてしまう。難しいことは承知しているが、空元気でもいい。少しでも明るく振る舞う姿を見せてほしい。

 試合前の時点で43イニング連続で適時打なし。加えて相手が難敵・柳とあって矢野監督は佐藤輝を2番で起用したのだと思う。中野の出塁率があまり良くなく、近本との1、2番では試合を動かせないと考えたのか。2人の盗塁の数もあれほど積極的だった昨季ほど伸びていない。それなら佐藤輝の長打力に期待したのだろうが、結果的に単打7本に四球0では大量得点にならない。

 どうすれば少しでもチームに勢いがつくか。まず2安打を放ったロハスはスタメンで使ってほしかった。一発のある外国人選手がオーダーに入っているだけで、相手投手は警戒してプレッシャーがかかるものだ。左腕の大野雄が先発した1戦目も糸井を先発から外していたが、左対左など関係ない。実績のあるベテランに少しでもベンチを盛り上げてもらうのも手だろう。

 今、阪神の選手は不安だらけだと思う。こんな時だからこそ矢野監督にはどんと構えていてほしい。既に今季限りで退団することを明言しているのだから、迷う必要はない。選手を使うのも、作戦を決めるのも監督。後悔することなく、やりたいように動いてみていいと思う。(本紙評論家)

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2022年4月14日のニュース