アストロズ、サイン盗みスキャンダルの首謀者が語る「みんながやっていたが、今思うと間違っていた」

[ 2022年4月4日 09:24 ]

カルロス・ベルトラン氏
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 2017年アストロズのサイン盗みスキャンダルで、首謀者の一人だった元外野手のカルロス・ベルトラン氏が4日放送(日本時間5日)のYESネットワークのインタビューで「心の中で、我々はどのチームよりも効率よく、賢くやれていると思っていた。みんながやっていたが、今思うと間違っていた」と明かした。米メディア「ジ・アスレチック」のエバン・ドレリッチ記者が報じた。

 ベルトラン氏はヤンキースのスポーツ専門局YESネットワークに解説者で採用されたばかりで、初インタビュー。センターカメラで捕手のサインを盗み、ダグアウト近くの通路のモニターに映しだし、ごみ箱をバットで叩いて、打者に球種を知らせる一連の手順を発案した人物だった。「たくさんの人がなぜやめなかったのかと尋ねてくる。それは他の選手と同じで、うまくいっていたのに、どうしてやめられるのかということ。もし球団がやめるように言っていればやめていた」と振り返る。

 ベルトラン氏は引退後の19年11月にメッツの監督に指名されたが、MLBの調査が完了し、首謀者であることが判明すると、一度も指揮を取ることなく20年1月に退任した。なぜ違法行為を行ったかについては「他のチームもやっていた。我々はスピードアップを計り、システムを作らないといけなかった。一線を越えているとは思わなかった」と当時の心境を説明。さらに「あの優勝には汚点がある。我々には責任があるし、良心の呵責がある」と付け加えた。

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2022年4月4日のニュース