ヤクルト・高津監督 高橋続投決断の理由は「昨日の負け方がちょっと気になったので」

[ 2021年11月22日 05:30 ]

SMBC日本シリーズ2021第2戦   ヤクルト2―0オリックス ( 2021年11月21日    京セラD )

<オ・ヤ>完封勝利の高橋(右)をハグで迎える高津監督。左は青木(撮影・村上 大輔)
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 ヤクルト・高津監督が決断したのは、高橋の9回続投だった。6年目左腕は期待に見事に応えて133球でプロ初完封。日本シリーズの大舞台で、2軍監督から成長を見守ってきた教え子に最大限の賛辞を贈った。

 「ちょっと立ち上がりはバタバタしたけど、よくここまで投げた。よくここまで投げられるようになった。ずっと鍛えていた成果が出た」

 高橋は今季はCSも含めて122球が最多。プロ最長は8回までだった。この日は8回を終わって122球。それでも、指揮官は9回のマウンドに送り出した。第1戦では勝利の方程式の2人が不安を残す内容。清水が8回に登板し1回無失点も1安打1四球、9回に登板した守護神のマクガフは、1死も取れず3点を失い逆転サヨナラ負けを喫した。

 シーズンでは12球団最多の149ホールドをマークし、リリーフ陣がフル回転してリーグ優勝。さらに自身も現役時代は長年、守護神を務めており、リリーフ陣の気持ちは痛いほど分かっている。それでも「昨日もそうだけど、ロースコアのゲームで、果たしてどうやって先に点を取ってどう守り抜くか。そういうことばかり考えていた。昨日の負け方がちょっと気になったので」とシリーズの流れを読み、この第2戦の9回は、高橋に全てを託した。

 短期決戦での最善策が成功。「今日は切り替えて、また新しいゲームを選手みんながしっかりと、いい形で入ってくれたんじゃないかなと思う」。指揮官はそう振り返った。(青森 正宣)

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2021年11月22日のニュース