巨人・菅野 下克上日本Sへフル回転、中4日でCSファイナルS2戦目先発から中3日で6戦目救援待機

[ 2021年11月9日 05:32 ]

巨人・菅野
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 プロ野球は10日にクライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージ(S)が開幕する。セ・リーグはレギュラーシーズン1位のヤクルトが同3位の巨人を神宮に、パ・リーグは同1位のオリックスが2位のロッテを京セラドームに迎える。巨人・菅野智之投手(32)は11日の第2戦に先発し、15日の第6戦は救援待機する見込み。シーズン終盤に復調したエースがフル回転でチームを日本一まで導く。

 レギュラーシーズンは借金1で3位だったが、日本一へのチャンスはある。全ては下克上を完遂させるため。エース・菅野のフル回転プランが判明した。

 菅野は6日のCSファーストS初戦で7回無失点と好投して白星。球数を98球に抑えられたことで、宿敵のヤクルトと戦うファイナルSは中4日で11日の2戦目に先発することが濃厚。さらに15日の第6戦までもつれた際は、中3日で救援待機する見込みだ。

 ファイナルSでエースを救援待機させるプランの背景には、ファーストSで用意した「第2先発」の奏功がある。初戦はレギュラーシーズンで先発要員だった戸郷とメルセデスがブルペン待機。菅野の好投で出番はなかったが、2回途中から継投に打って出た7日の第2戦は、戸郷が3回から3番手で3回無失点に抑えた。この起用が連勝突破につながり宮本投手チーフコーチも「最高の短期決戦用のゲームができた」と手応えをにじませ、ファイナルSも「いい投手からどんどん行かせたい」と語っている。

 菅野のリリーフは過去に2度しかなく、実現すれば、18年にシーズン最終戦でCS進出を決めた10月9日の阪神戦に抑えで登板して以来となる。中3日での登板もプロ9年間で経験はないが、CS開幕前に「中3、4日は覚悟してます」と語っていた。今季は不振や故障で4度の登録抹消を経験もヤクルト戦は4試合で2勝0敗、防御率0・39。先発でも救援でも、ねじ伏せる。

 過去にレギュラーシーズンで負け越した球団がCSを突破して日本シリーズに進出した例はない。菅野がフル回転すれば、新たな歴史が生まれる。(田中 健人)

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