山形中央の背番号10・瀬野瞬介は左投げ右打ち「ボールを右手に持たせたら、左に持ち替えていたみたい」

[ 2021年10月22日 12:02 ]

21日の東北戦で好投を見せた山形中央・瀬野(撮影・川島 毅洋)
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 利き手は右。文字を書くのも、お箸を持つのも右。でも、ボールを投げるのは左だ。秋季高校野球東北大会に出場している山形中央の背番号10・瀬野瞬介投手(2年)は、珍しい左投げ右打ちの選手。「親に聞いたら(小さい頃に)ボールを右手に持たせたら左に持ち替えていたみたいです」と明かした。

 本来の利き手ではないからだろうか。瀬野の武器は、ナチュラルに動くクセ球だ。多田貞春監督が「右の内角に真っすぐを投げると動く。腕を振って投げるとそれがいいんですよ」と説明する。瀬野も「中学2年生くらいのときに、周りからそういうことを言われました。自分でも分からないんですけど、右の内角はスライドして、外はシュートします」。直球の最速は128キロだが、21日の東北戦では先発して7回2失点の好投を見せた。

 憧れの投手はDeNAの今永。「力まないフォームで伸びのあるボールを投げているので。さすがプロだなと思って見ています」と参考にしている。

 23日の準々決勝では強豪・青森山田と対戦する。瀬野は「支えてくださった方に感謝しながら、一球一球に魂を込めて投げたい」と決意を新たにした。(川島 毅洋)

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