日本ハム・伊藤 遠い10勝目…7回2失点の力投も6戦未勝利 次回が“ラストチャンス”

[ 2021年10月22日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム2―2ソフトバンク ( 2021年10月21日    ペイペイD )

<ソ・日>7回、甲斐の2ランで失点しガックリとベンチに戻る伊藤(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 これでも勝てないのか。日本ハム・伊藤の10勝目が遠い。9勝目を挙げた9月7日の楽天戦で新人10勝一番乗りに王手を懸けてから6度目の登板は、7回4安打2失点、8奪三振の力投も打線の援護にも恵まれず。9回に追いついて黒星こそ消えたが、6戦未勝利となった。

 「今日は真っすぐが良かったけど、あそこで真っすぐでいけない弱さが出た。スライダー、スライダーいって、もう1球スライダーでいかれた。(侍ジャパンで同僚だった)甲斐さんに真っすぐを褒めていただいていたので、その真っすぐで勝負できなかったのがもったいなかった」

 伊藤が悔しがったのは甲斐に先制2ランを浴びた7回の場面だった。1死二塁から今季限りで引退する長谷川を迎えた。「凄い雰囲気だった。初球から声が出るくらい思い切りいかせてもらった」。チェンジアップで一ゴロに打ち取ったが、三塁に走者を進められて2死三塁。甲斐に3球続けたスライダーを左翼席へ運ばれ、天を仰いだ。「いつものことではあるけど、後半になって変化球に頼ってしまう。僕も(石川)亮さんも2人の課題。同じミスを繰り返してしまっている」と反省した。

 伊藤を援護できなかった栗山監督は「申し訳ない。これも将来、大海がいろんな意味で生かしてくれると思う」とし「もう1回いかせる」と明言した。次回登板は29日か30日のロッテ戦。次回がラストチャンスとなる。伊藤は「まだ望みはある。次もいい投球ができるように頑張りたい」と力を込めた。今季の集大成として、2桁勝利で締めくくってみせる。(東尾 洋樹)

続きを表示

2021年10月22日のニュース