広島 今季初の6連勝 鈴木誠が連発で最多32号!!小園は2戦連発の決勝弾 佐々岡監督「自信になる」

[ 2021年10月1日 05:30 ]

セ・リーグ   広島5-4阪神 ( 2021年9月30日    甲子園 )

<神・広>8回1死、広島・小園は勝ち越しのソロ本塁打を放ち笑顔を見せる(撮影・後藤 大輝)
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 広島は30日の阪神戦で効果的な3本塁打で接戦を制し、今季初の6連勝を飾った。鈴木誠也外野手(27)は2回先頭で自己最多を更新する31号ソロを放つと、4回1死二塁で一時逆転の32号2ラン。9月13本塁打とし18年8月の12本塁打を抜く自己最多を記録した。同点の8回に小園海斗内野手(21)が2試合連発で自己最多に並ぶ4号決勝ソロ。今季、本塁打した試合は4勝全勝となった。

 同点の8回1死で走者はいない。2ボールとカウントも有利。2番打者として、ときにつなぎに徹してきた小園も、遠慮なく強振できる条件がそろっていた。岩崎の直球を思い切り振り抜くと、打球は右中間最深部まで飛んだ。試合を決める決勝ソロとなった。

 「強いスイングができたので、入ったかなと。打席の中で強いスイングができるようになってきたのが収穫。結果としても出てきているかなと思います」

 今季初の2試合連発でルーキーイヤーの19年に並ぶ自己最多の4本塁打となった。今季は確実性を求めてノーステップ打法で対応する時もあったが「ノーステップだと本塁打はない。長打が出ないと自分の持ち味もなくなってしまう」と8月途中から右足を上げ続けている。その結果が直近6試合での3発を生んだ。

 小園の一発が決勝弾となったのは、4番の2発があったからこそだ。0―2の2回先頭で鈴木誠が西勇の外角スライダーを強振して左翼席に運び、自己最多を更新する31号ソロ。1―2の4回1死二塁ではチェンジアップをバックスクリーンにはじき返す逆転32号2ラン。「たまたまです。風ですよ。今日は勝てたので良かった」。自身の打撃については多くを語らずも、劇的な1勝を喜んだ。

 今季初となる1試合での2打席連発で、自己最多だった18年8月の12発を超える月間13本塁打。9月は6試合連続本塁打を放つなど月間打率・381(84打数32安打)と好調を維持してきた。それでも、すり足気味に変更したり、バットを短く持つなど打席で微修正を繰り返した。そこには「いい状態を維持しようとすると続かなくなる」との持論がある。9月は今季最多となる計20四球を選んだ。勝負を避けられる場面が増える中でも、確実に一発で仕留めるための試行錯誤が量産態勢につながっている。

 佐々岡監督は「こういう試合を勝ち切れるのは、みんな自信になると思う」とうなずいた。順位に惑わされず目の前の勝利を追い求めて生まれた、価値ある6連勝だった。(河合 洋介)

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