ヤクルト・塩見 人生初サイクル安打「相当うれしかった」も…好機で2打席連続三振「反省しないと」

[ 2021年9月18日 22:00 ]

セ・リーグ   ヤクルト6ー6巨人 ( 2021年9月18日    東京D )

<巨・ヤ(19)> 6回、サイクル安打を達成し、ファンの拍手に応える塩見(撮影・光山 貴大)
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 ヤクルトの塩見泰隆外野手(28)が18日の巨人戦でプロ野球史上71人目、76度目となるサイクル安打を達成。今年の8月25日にDeNAの牧が達成して以来となる今季2人目。球団では山田が18年7月に達成して以来7人目となった。試合はヤクルトが最大4点のリードを守り切れず6―6の引き分けだった。

 「1番・中堅手」として先発出場した塩見は2日連続の大暴れ。前日17日の巨人戦で、4―1の8回1死満塁で古川が2ボールから投じた外角高めの直球を右翼席に運ぶプロ初の満塁本塁打で快勝に貢献。この日は第1打席に右前打、第2打席に右翼フェンス直撃の三塁打、第3打席には右翼席に運ぶ2試合連発の今季12号3ラン。全て逆方向への当たりでサイクル安打に王手をかけた。

 そして6回の第4打席で高梨から左翼線の二塁打を放ち4打席で決める早技でサイクル安打を達成。敵地の東京ドームの電光掲示板にもサイクル安打達成をお祝いする粋な計らいがあった。塩見は「人生で初めて。正直、ふつうにほんとうにうれしい。本当に相当うれしかったです」と喜んだ。

 だが、5―3の7回2死二塁の場面で見逃し三振、6―6の同点9回2死一、二塁で空振り三振と2打席連続三振で好機で打てなかったことに「あとの2打席がチャンスで1本打てなかった。反省しないといけない」と素直に喜べなかった。

 〇…塩見(ヤ)が8月25日阪神戦の牧(D)以来のサイクル安打を達成した。プロ野球71人目(76度目)、セ38人目(41度目)。ヤクルトでは18年山田哲人以来7人目となった。また、東京ドームでの達成は、97年広沢克(巨)、04年アレックス(中)に次ぎ17年ぶり3人目。6回までの達成は、03年稲葉篤紀(ヤ)の5回に次ぐ速さだ。なお、巨人戦での達成は前記の山田に次ぎ7人目だが、全選手の試合結果を見ると○●●●●●△。最初に達成した53年青田昇(洋松)が勝利に貢献して以降、6人は快挙が白星に結びついていない。

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