東北学院、選手1人がコロナ感染で史上初の開幕後辞退 特定恐れ申し入れ、集団感染の宮崎商とともに

[ 2021年8月18日 05:30 ]

11日の1回戦で甲子園初勝利を挙げ喜ぶ東北学院ナイン
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 第103回全国高校野球選手権の大会本部は17日、宮崎商と東北学院(宮城)が出場を辞退したと発表した。宮崎商は新型コロナウイルスの陽性者が13人、濃厚接触者は8人で集団感染と判断された。東北学院は選手1人が陽性と判定され、選手ら4人が濃厚接触者と判断されていた。宮崎商は19日に初戦(対智弁和歌山)、東北学院は21日に2回戦(対松商学園=長野)が予定されていた。不戦勝、不戦敗は大会史上初めてで、出場回数はカウントされる。

 大会本部は午後7時40分に会見し、東北学院の出場辞退を発表。この日午後6時すぎに学校側から辞退の申し入れがあったという。

 初出場の東北学院は11日の1回戦で愛工大名電(愛知)に5―3で勝ち、春夏通じて甲子園初勝利を挙げた。初戦勝利校が義務づけられるPCR検査で選手1人の感染が判明。15日に地元の保健所から選手ら4人が濃厚接触者と判断されていた。大会本部は集団感染の宮崎商とは異なり、「個別感染」と判断。試合への出場は可能だったが、学校側は出場することによって当事者が特定される恐れがあること、生徒の将来に影響を及ぼす可能性があることを辞退の理由に挙げた。

 21日の2回戦で松商学園と対戦予定だった渡辺徹監督は「最後に辞退という形で終わることになり、非常に残念ですが、選手たちが協力して良いチームをつくってくれたことは大変、誇りに思います」とコメントした。

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