野村謙二郎氏 広島・森浦は投球の幅を広げることが必要 大瀬良は原点の直球を取り戻せ 

[ 2021年6月30日 06:00 ]

セ・リーグ   広島8-11巨人 ( 2021年6月29日    東京D )

<巨・広⑫>8回2死一、三塁、岡本和(手前)に勝ち越しの3点本塁打を浴びる広島・森浦(撮影・木村 揚輔)
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 【野村謙二郎 視点】森浦は数字に表れているように左打者(被打率は右・176、左・379)に分が悪い。2死から四死球を出した後、丸にはフルカウントからのスライダーを巧打された。直球とスライダーの外角の出し入れだけでは、丸ほどの経験者に「強引にならないように…」と意識されたら、いいコースでも拾われる。

 同じ背番号13を付けた岩瀬のような投手に育ってほしい。岩瀬も当初は直球とカットボールが主。対戦を重ねるうちに左打者を抑えるため内角へシュートを投げ始めた。森浦も内角を突こうとして、松原には死球を当てた。重要な場面を担いながら、投球の幅を広げていくことは難しいが、必要なことだと実感したのでは。

 大瀬良は直球も変化球も抜けた球が多く、心配だ。多投するカット、スライダーも狙われた。原点となる直球を取り戻してほしい。配置転換された塹江も怖さを知ったのか、昨季のような思い切りの良さが見られない。投手陣それぞれの悩みが改めて見えた。

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