また“甘いもの”打った オリックス・杉本の2発から5点差追いつきドロー 今季17本中10本のお得意様

[ 2021年6月30日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス5-5ロッテ ( 2021年6月29日    京セラD )

<オ・ロ(12)>4回、杉本は反撃のソロを放つ(撮影・平嶋 理子)
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 オリックスは最大5点差を追いつく価値ある引き分けに持ち込んだ。楽天とともに首位を行くチームの反発力の起点となったのが杉本だ。0―5の4回2死、ロッテ先発の二木から左翼5階席へ特大の16号ソロを打ち込むと1―5の6回2死一塁からはバックスクリーンに17号2ラン。

 「誰も諦めていない、いい雰囲気だった」

 ラオウの恋人ロッテ――だ。今季17本塁打のうち10本がロッテ戦。今季3度の1試合2発もすべてロッテ戦。「たまたま偏っているだけですよ」と謙そんするが、秘めた思いはあった。

 「青学大のOBがたくさんいるので、いいところを見せたいというのはある。今まで(自分は)おるか、おらんか分からん選手だったので」

 試合前の練習後には後輩の吉田正ともにロッテ・井口監督のもとにあいさつに出向いた。尊敬する大学の先輩に存在感を示すことができた。

 中嶋監督も「全然、点が入る感じがなかったのに、あの2発で追いかける形ができた」と認める2発。打率・320、50打点ではいずれもリーグ2位で17本塁打はリーグ3位。潜在能力は完全に覚醒した。「チョコパイとか好きです」。甘いお菓子が大好きな、頼れる大砲は、ロッテに限らず、パ・リーグの敵を食い尽くす。(桜井 克也)

 ○…杉本(オ)が4回16号ソロ、6回17号2ランの1試合2発。今季3度目のゲーム複数本塁打はすべてロッテ戦。昨季まで同カードの本塁打なしから一変、プロ通算26本中、カード別最多10本塁打のお得意さまにしている。オリックス選手のロッテ戦シーズン2桁本塁打は90年石嶺和彦の10本以来31年ぶり6人目(8度目)。最多は阪急時代の69年長池徳二の13本。

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2021年6月30日のニュース