雄星 6回途中1失点 5勝目の権利 ホワイトソックス左腕ロドンとの注目の投げ合い

[ 2021年6月26日 11:51 ]

ホワイトソックス戦に先発した菊池(AP)
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 マリナーズの菊池雄星投手(30)が25日(日本時間26日)、シカゴでのホワイトソックス戦で今季14度目の先発登板。ホワイトソックスはア・リーグ中地区の首位を走る強豪、また、相手投手のカルロス・ロドンはメジャー屈指の本格左腕で、注目の対戦となった。

 2回、マリナーズはトーレンスの2点本塁打で先制。その裏、菊池は5番グランダルに2―1から90・8マイル(約146・1キロ)の内角カットボールを左越えにソロ本塁打とされるが、許した失点はこの1点のみ。ホワイトソックス打線は四球数でア・リーグ3位の279個と良く見てくるチームだが積極的にストライクゾーンで勝負し、初めて3ボールのカウントになったのは、5回グランダルとの2度めの対戦の時。直球、カッター、スライダーを軸に攻めの投球で、5回まで2安打1四球、6奪三振、1失点。マリナーズも3回に1点、6回に9番フレイリーの2点本塁打と効果的に援護した。

 6回は菊池に疲れが見え、四球が続き、球数90球で交代したが、リリーフ投手が2死一、二塁のピンチを抑え、5―1、今季5勝目の権利を得て降板した。

 スピード対決ではロドンは最速98・8マイル(約159キロ)、菊池は97・2マイル(156・4キロ)でロドンが上だったが、投球結果は菊池の方が3失点のロドンより勝った。

 マリナーズは前日まで39勝37敗、この日からホワイトソックス、ブルージェイズと去年のプレーオフチームと戦う、重要な遠征初戦。今季のマリナーズは先発投手が5回以上を投げれば33勝17敗だが、敵地の3万2千189人のファンの前で、きっちりゲームを作っている。

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2021年6月26日のニュース