阪神・アルカンタラ 助っ人では10年フォッサム以来の「甲子園初登板で勝利」狙う

[ 2021年5月25日 05:30 ]

<阪神練習>甲子園のマウンドで投球練習を行うアルカンタラ(撮影・北條 貴史)
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 頼もしい助っ人が甲子園の虎党を沸かす。27日ロッテ戦での先発が見込まれるのが阪神・アルカンタラ。自身にとっての甲子園デビュー戦で、佐々木朗との投げ合いを制し開幕2連勝を目指す。

 「ホームの本拠地でタイガースファンのみなさんの前で、いい投球ができるように、そしてチームが勝てるように頑張るよ」

 勢いそのままに交流戦へ臨む。初登板初先発だった16日の巨人戦は、6回5失点で初勝利を挙げた。評判通りの制球力を見せ無四球。2度目の先発が予定されていた広島戦がコロナ下のため延期となり、中10日での出番となった。

 「よりコントロールを意識して投げていきたい。ボールを低めに集めることに集中して、その中でも甘いコースに投げないように注意していきたい」

 自らの投球スタイルは熟知している。150キロ超えの速球に頼らず、低めへの投球を徹底することを約束。福原投手コーチからも「前回登板を見てもコントロールで崩れる心配はないのかなと思いますが、あともう少し勝負どころではボールの高さに注意してもらえば良い結果が出るのでは」と期待された。

 予行演習も済ませ、準備万全だ。この日は甲子園球場で行われた投手指名練習に参加。キャッチボールやノックに加え、マウンドを使用しての投球練習も実施した。片山ブルペン捕手を座らせ、変化球を交えながら36球。本番モードで感触を入念に確かめた。

 「感触はすごくよかったよ。それが試合でも発揮できるように、きょう投げたいいイメージをもって相手に向かっていきたいね」

 助っ人外国人が甲子園初登板で勝利すれば、10年のフォッサム以来11年ぶりとなる。昨季、韓国KTで最多の20勝(2敗)と圧倒的な成績を残した右腕が好調のチームをさらに加速させる。(須田 麻祐子)

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2021年5月25日のニュース