慶大3季ぶりV王手 ドラフト候補・正木、防御率0・00の立大・宮撃ちV9号

[ 2021年5月17日 05:30 ]

東京六大学野球 第6週第2日   慶大4―1立大 ( 2021年5月16日    神宮 )

<立大・慶大>8回2死一、二塁、3点本塁打を放ち笑顔を見せる慶大・正木(撮影・河野 光希)
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 2回戦2試合が行われた。慶大は立大を4―1で下し、3季ぶりの優勝に王手をかけた。今秋ドラフト候補に挙がる正木智也内野手(4年)が決勝3ランを放った。明大は早大に連勝し、優勝に望みをつないだ。

 慶大の4番・正木が一振りで試合を決めた。1―1の8回2死一、二塁。試合前まで防御率0・00だった立大・宮の143キロ直球を左中間席に運び「宮投手の一番いい球、直球に絞り自分のスイングができた」と笑った。

 値千金の決勝3ランは、現役最多タイのリーグ通算9号。視察した広島・苑田聡彦スカウト統括部長は「打球音が一人だけ違う。各球団ともいい左投手がいるから右の長距離砲は魅力」と評価した。

 チームは7連勝で首位を堅持。最終週の早慶戦で1勝すれば3季ぶりのリーグVだ。昨秋はあと1死で優勝から早大・蛭間の逆転2ランでライバルに優勝を譲った。「去年、ああいう負け方を経験している選手が多いので、もう一段階成長して早慶戦に臨みたいです」。天国から地獄に突き落とされた経験が、正木を強くする。(伊藤 幸男)

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2021年5月17日のニュース