【スポニチ評論家座談会~大阪編(4)】阪神・佐藤輝のポジションは? 三塁か外野か、意見割れるワケ

[ 2021年3月23日 08:03 ]

<阪神キャンプ>三塁守備でノックを受けるドラフト1位の佐藤輝明内野手(近大)。左は大山悠輔内野手。(撮影・坂田高浩)
Photo By スポニチ

 ――佐藤輝は、三塁がいい、いや外野…とポジションも注目されていた。

 鈴木 打つことに専念するという意味で外野がいいんじゃないかな。

 野村 ルーキーなので、まずは試合に出られるポジションならどこでもいいということになるのだろうけど、いずれは三塁を守ってほしいなとは思いますよね。打つだけじゃなくて、守りでも、たとえエラーをしても、いろいろ目立ってほしいな、と。

 ――新井さんは「4番・三塁」だった。

 新井 打撃の負担を考えたら鈴木さんがおっしゃったように外野なのでしょうが、華がある選手なので…。でも、今年のタイガースでいえば、大山を動かしたらダメだと思うんですよ。ルーキーのために、4番打者の打順も守備位置も動かしたらダメだと思う。大山もプライドがあると思いますし、今年に限っていえば「4番・サード・大山」ですよね。

 広澤 まったく同じ意見で4番打者が一塁とか三塁とか流動的はありえない。佐藤輝も外野やったり三塁守ったりすると打撃に影響するかもしれないので、どこかに固定した方がいい。今年はね。長嶋茂雄さん、掛布雅之さんと「ミスター」と呼ばれる選手は確かに三塁におられましたが、でも外野手でもイチローや松井秀喜など超一流選手がたくさんいます。将来的には三塁で、というのもいいですが、外野手でプロ野球を全うするのでもいいんじゃないかなあと思います。

 赤星 外野から内野への転向は、その逆よりも難しいと思うので、将来的に三塁をあきらめないのであれば、今も継続して三塁の守備練習をすればいい。でも広澤さんがおっしゃったように固定した方がいいと思いますし、今年はライトで起用されるなら慣れていないポジションなのだから練習をして外野守備のレベルを上げていかなければいけないと思う。

 片岡 将来的にはサードをやってほしいと思っていますが、今年は出られるところをやらないといけない。加えてシーズン中に内野と外野の両方は難しいので、今年は外野一本で決めた方がいいと思う。松井秀喜がプロ入り前に三塁をやっていて外野に回りましたが、佐藤輝の方が内野手らしい投げ方をしているし、もう一度言いますが将来的には三塁かなと希望していますが、今年に関しては大山とどうこうという話にはならないと思っています。

 ※座談会(5)に続く。

続きを表示

この記事のフォト

2021年3月23日のニュース