オリックス・能見「みんなで成長しながら」 コーチ兼任の“開幕” 目指すは阪神との日本一決戦!

[ 2021年3月23日 05:30 ]

スポニチ単独インタビュー

<オリックス能見インタビュー>インタビューでポーズを決める能見(撮影・坂田 高浩)
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 阪神からオリックスに加入した能見篤史投手兼任コーチ(41)がスポニチの単独インタビューに応じ、新天地で迎える17年目のシーズンへの思いを語った。現役続行をかなえてくれた恩返しを誓い、選手として、指導者として、25年ぶりのリーグ優勝に尽力する構え。古巣で初の開幕投手を務める藤浪にもエールを送り、阪神との日本シリーズを思い描いた。(取材=湯澤 涼)

 ――新天地で臨むシーズン。例年とは違う。
 「新鮮というのが最初にきます。ユニホームも、めっちゃ似合っています(笑い)。入団1年目……でもないけど、それに近い感じ。日々勉強できるワクワク感があり、楽しみの方が大きいです」

 ――トラブルもなく順調。数字の目標を。
 「何年やっても確信はないですよ。シーズンに入らないと分からない。甘い世界ではないですから。個人的な数字の目標はないです。僕が登板数を増やすより、これからの選手が登板数を増やす方が絶対に良い。いろんなものと葛藤しながら、ですけど。能力のある選手が凄く多い。かなわない部分もいっぱいある。でも経験は僕の方がある。それが、うまくかみ合えば、どんどん(チームの勝ち星は)伸びると思う」

 ――コーチ兼任。若手から助言を求められる場面も目立つ。
 「基本は選手に重点を置いてもらっているので、迷惑を掛けっぱなしです。質問は、ちょこちょこ。特に左投手はそうで、田嶋や宮城、(山崎)福也、元々あの3人は凄く良いものを持っている。心構えや考え方、状況と場面など話させてもらっています」

 ――阪神を離れたことで“野球に対する接し方”など変化は。
 「長く阪神でやらせてもらって、マンネリではないけど、野球に関わるところで甘えていた部分も出ていたのかなってオリックスに来て感じました。自分の弱さはあった。慣れるのは良い部分も悪い部分もあって、そう(引き締まる)いう環境にさせてもらった」

 ――古巣では藤浪投手が開幕投手。
 「僕からしたら、やっとかという感じ。僕が阪神にいる時から、晋太郎は入った当初から3年連続で結果を残して。僕も開幕投手に推していた方だったので。やっぱり中心となって、やってもらわないといけない選手。早くから“やったらいいのに”と思っていました。成長する部分でもそうですし」

 ――阪神では11、12、14年と開幕投手。
 「143分の1という考え方も、もちろんあるけど、野手も緊張していたのが凄く新鮮でしたね。開幕1試合目、それぞれ、いろんな気持ちがあって始まる。それを感じたことはなかったのでね」

 ――阪神との日本シリーズは夢がある。
 「できたらいいですけどね。2年連続最下位というのがあるので、このままで終わってはいけない。僕も選手として入っているし、目指すところは一番上。可能性は凄く秘めている。みんなで成長しながら目指していこうと思います」

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