【セ順位予想】田淵幸一氏&森繁和氏ともに阪神V予想 ルーキー佐藤輝が巨人止める

[ 2021年3月23日 06:00 ]

阪神・佐藤輝
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 リーグ3連覇を狙う巨人か、大物ルーキー・佐藤輝(近大)を擁する阪神か――。26日、いよいよ2021年のプロ野球が開幕する。スポニチ評論家陣の予想では巨人と阪神が一騎打ちの様相。田淵幸一氏(74)と森繁和氏(66)が対談形式で今季のセ・リーグの行方を占った。

 【田淵幸一氏 1位・阪神、2位・巨人、3位・広島、4位・DeNA、5位・広島、6位・ヤクルト】

 【森繁和氏 1位・阪神、2位・巨人、3位・中日、4位・広島、5位・DeNA、6位・ヤクルト】

 田淵 私もシゲ(森)も阪神が1位予想だ。投手陣は巨人と互角。私は捕手出身だが、梅野の存在も大きいと思う。

 森 両チームの差は少ないですね。総合力は巨人が上かもしれませんが、新外国人が来日していない点がマイナス。あと、私は巨人も捕手は大城で固定すべきと思います。

 田淵 菅野の時は小林とバッテリーを組むケースが多かった。

 森 先のことを考えたら、菅野の時も大城で勝てるようにするべき。打撃はもちろん守り、肩も悪くない。大城が固定できれば捕手2人制で、他の野手や投手をベンチに入れられますから。
 田淵 あと阪神はルーキーの佐藤輝。彼が5、6番に入れば打線の厚みが増すし、得点力も大幅にアップする。体も出来上がっていて面構えもいい。相手に威圧感を与えるよ。

 森 よく飛ばします。チームの雰囲気もガラッと変わった。ただ、公式戦に入ったら全く違う、徹底した攻め方をされる。どう克服するか注目です。

 田淵 シゲは中日が3位。私は大野雄に続く先発の顔触れがやや苦しいとみる。大瀬良、森下、九里らがそろう広島の方が上かも。

 森 抑えのR・マルティネスが開幕不在。代役守護神の祖父江がどこまで踏ん張れるか。ただ、ずっと課題ですが中日に必要なのは得点力。左翼を守る新助っ人ガーバーが来日していないのが響きそうです。根尾や福留の奮闘に期待したい。

 田淵 DeNAもソト、オースティンの不在が痛い。序盤は我慢の戦いだな。

 森 井納、梶谷が抜けたのも大きい。ヤクルトは内川の加入は大きいですが…。

 田淵 奥川、ドラフト1位・木沢(慶大)も未知数。投手陣が厳しいな。いずれにしろ、久々に巨人と阪神の熱い優勝争いが見られると思う。私も阪神時代、伝統の巨人戦は神経をピリピリにとがらせてやっていた。気が抜けるのか、直後の他チームとのカードにはよく負け越したりしていたよ。

 森 昨年、阪神は巨人に8勝16敗でした。

 田淵 最低でも五分で。いかに他球団で貯金を稼げるチームをつくるかだな。

 森 あとは外国人の来日問題とともに、試合が9回打ち切りになることも、大きく影響しそうです。完投能力のある投手がいるチームは有利だし、継投も早め、早めになってくる。ホームチームも有利になると思いますね。

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2021年3月23日のニュース