阪神ドラ2伊藤将が開幕ローテに名乗り!自己最長3回1失点 矢野監督「まだ上がある」

[ 2021年3月7日 05:30 ]

オープン戦   阪神3ー1ソフトバンク ( 2021年3月6日    ペイペイドーム )

<ソ・神>2番手で登板した阪神・伊藤将(撮影・大森 寛明)
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 5回から2番手で登板した阪神ドラフト2位・伊藤将(JR東日本)が、自己最長の3回を投げて1安打1失点と躍動した。右脇腹の筋挫傷で開幕絶望となった高橋の抜けた現状、貴重な先発候補左腕が存在感を示した。

 「直球は指にしっかり引っかかっていた。スピードガンではあまり出ていないけど、打者からしたら少し差されていたので、そこは継続していきたい」

 試合後の落ち着いた口調も「即戦力」ぶりを物語る。6回1死無走者では、相手4番・真砂に133キロチェンジアップを右中間席に運ばれた。“プロ初被弾”となったが、動じることはなかった。続く三森を見逃し三振に仕留め、再びリズムをつかむと、7回は難敵・栗原から空振り三振を奪うなど3者凡退で切り抜けた。直球の最速は143キロを計測し、4三振を奪った。

 課題も見つけた。5回2死無走者では1番・牧原大にストレートの四球を与えた。本番では、無駄な四球が命取りになる。「ボール先行が多かったので、そこをもう少しストライク先行にできるように修正していきたい」と反省を口にした。

 矢野監督は、さらなる上積みに期待を寄せる。「一番いい状態ではない中でも投球自体はできる投手。ただ、これがアイツの中のベストパフォーマンスだとは思ってないし、まだ上があるんでね」。続けて「もちろん中継ぎでとは、あんまり考えてないので」と、先発起用を想定していることを明かした。今後はイニング数を増やしていく予定だ。

 「キャンプからずっと調子は維持できていると思うので、そこを継続して。与えられたイニングを、しっかり投げられるように頑張っていきたい」

 開幕先発ローテーション入りとなれば、球団の新人左腕では14年の岩崎以来7年ぶりとなる。調整を進め、激しい競争を勝ち抜いてみせる。

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2021年3月7日のニュース