Wエース、いきなり全開 選抜出場の大阪桐蔭・関戸が150キロ 左腕・松浦は4回零封の安定感

[ 2021年3月7日 05:30 ]

練習試合   大阪桐蔭13ー0京都外大西 ( 2021年3月6日    皇子山球場 )

<大阪桐蔭・京都外大西>5回から松浦に代わり登板する大阪桐蔭・関戸 (撮影・平嶋 理子)                                               
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 高校野球の対外試合が6日、解禁となり、第93回選抜高校野球(19日から13日間、甲子園)に出場する大阪桐蔭(大阪)は京都外大西(京都)を13―0と圧倒した。今秋ドラフト上位候補の最速154キロ右腕・関戸康介(2年)が150キロを計測して5回無失点と存在感を発揮し、先発した最速150キロ左腕・松浦慶斗(同)も4回無失点。阪神などスカウト陣が熱視線を送った。

 大阪桐蔭が誇る左右二枚看板が搭載エンジンの桁違いの出力を初戦からフル稼働した。

 5回から2番手で登板した関戸が、圧倒的な存在感を示した。5イニングを投げ、9奪三振無失点。圧巻は8回1死から見逃し三振を奪った外角直球。ロッテのスピードガンで150キロを計測し、視察した5球団のスカウトをうならせた。

 「調子が悪い中でも150キロが出たというのは、この冬の成果が出ているんじゃないかと思います」。5回、先頭打者に中前打を浴びたが、許した安打はこの1本のみ。「真っすぐを決めきれず変化球主体になってしまった」と直球の抜け球が目立ったためカーブも多投したが、イニングを重ねるごとに球威は増した。8回は3者連続奪三振と格の違いを見せつけた。

 先発した松浦も危なげなかった。4回3安打8奪三振無失点。3回に連打でピンチを招いたが「真っすぐと変化球をうまく織り交ぜられた」と後続を断った。最速は141キロにとどまったが、テンポのよさが光った。見守った阪神の渡辺亮スカウトも「(関戸は現時点で)あれだけ投げられれば十分です。(松浦は)真っすぐは、まだまだ上がってくると思う」と目を細めた。

 投手陣だけでなく、強力打線も健在。5回1死一、三塁では両打ちの「7番・遊撃」藤原夏暉(2年)が、この日初の右打席からチーム1号左越え弾。6回には打者一巡の猛攻で6得点と破壊力を発揮。それでも練習試合の結果に一喜一憂などしない。「結果の数字については、どうこうは思っていない。試合をできたことがよかった」と西谷浩一監督(51)。総合力は出場校屈指だ。 (北野 将市)

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