日米野球でニークロ氏から本塁打 山本浩二氏「今でも鮮明に覚えている」

[ 2020年12月29日 05:30 ]

フィル・ニークロ氏死去

79年の日米野球で山本はニークロ氏から本塁打
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 79年の日米野球でニークロ氏から唯一本塁打を放った「ミスター赤ヘル」こと山本浩二氏(74)は「あのナックルボールを本塁打できたことは今でも鮮明に覚えている。西宮球場の第1戦だった。ナックルボールしか投げなかったが、そのボールを無心で目で追いかけた」と振り返った。

 全日本の6番として、2回に左翼席へ放った本塁打。「エンドランのサインが出て、低めに来た球を空振りした。信じられないような落ち方、さらに左右どちらに曲がるかも分からない球だった。高めに来たからたまたまホームランを打てた」。ニークロ氏本人と日米野球期間中に会話することはなかったが「日本の野球も捨てたもんじゃないという意識で戦った。私の良き思い出」と話した。13年の第3回WBCで侍ジャパン監督を務めた際、ミーティングでもニークロ氏の話題を語り、選手の闘争心を高めた。

 「今はスピードとパワー全盛の時代だが、特長ある選手はいつの時代にも生きる。そう信じている」と締めくくった。

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2020年12月29日のニュース