日本ハム・斎藤 「右肘じん帯断裂」の重傷だった ファンに恩返しへ「何とか復帰したい」

[ 2020年12月29日 05:00 ]

右肘じん帯断裂の重傷だったことを明かした日本ハム・斎藤
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 右肘痛で今季は1軍登板がなかった日本ハム・斎藤佑樹投手(32)が28日、10月に病院で受けた診断が「じん帯断裂」の重傷だったことを明かした。現在は懸命にリハビリ中で「これまでにファンの方々から受けた恩を返すため何とか復帰したい」と心境を語った。

 節目の10年目だった今季はプロ入り後で初めて1軍登板なし。春季キャンプから右肘に違和感を感じていたが、アピールしなくてはならない立場でもあり、必死に調整を続けた。大幅に開幕が延期となったが、練習の強度を下げることなく調整。だが10月16日のイースタン・リーグの巨人戦の登板中に右肘が悲鳴を上げ「全く右肘が動かなくなった」と明かした。その2日後に病院で受けた診断結果は「内側側副じん帯断裂」。「どんなにひどくても部分断裂」と予想していただけに目の前が真っ暗になった。

 一時は復帰まで1年以上を要する「じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)」も選択肢に入れたが「これ以上、球団に迷惑は掛けられない」と来季の早い段階で復帰できる可能性がある保存療法を選択。ただ田中(ヤンキースからFA)らが過去に行った「PRP(自己多血小板血しょう注入)療法」ではなく「詳細は言えないけど新しい概念の治療法に挑戦している」という。じん帯再建手術はある程度の回復が見込まれるが、今回の保存療法は「うまくいかなければ1年を棒に振る可能性がある」と明かす。不安と戦う日々だが「将来的に、この治療の経験をアマチュアや他の選手たちに伝えることも自分の役目」という使命感もあり「とにかく復帰できることを信じています」と言葉に力を込める。

 現在は千葉・鎌ケ谷の2軍施設でリハビリを重ねる日々。年が明けても慎重にステップを踏み、患部の状態を見極めながら実戦復帰のタイミングを探る。

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2020年12月29日のニュース