楽天・石井監督、ニューノーマルな風に期待 DeNA・三浦監督、先発の投球回数が鍵を握る

[ 2020年12月1日 05:30 ]

(左から)楽天の石井新監督、今季までDeNAで2軍の指揮を執っていた三浦監督
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 【楽天担当・重光 晋太郎】固定観念にとらわれず、編成トップとしてらつ腕を振るってきた。冷静さと大胆さを併せ持つ「石井流」は監督になっても変わらないはずだ。「僕の強みは2年間チームを見てきたこと。欠けているところは把握している」。その言葉通り、チームの設計図は頭の中でアップデートされ続けている。

 指導経験がないことへの懐疑的な声を「ノーマルな考え方」と一笑に付した。指導歴はなくても、日米の指導者から学んだものは多い。22年間の現役生活で日米通算182勝の成績を残した。それは野球を知っていたからこそ。異例のGM兼任監督は球界に「ニューノーマル」な風を吹き込むだろう。

 【ヤクルト担当・町田 利衣】三浦新監督は19年に1軍投手コーチで復帰。今季は2軍監督としてイースタン・リーグ2位に導き、同リーグトップの57犠打、同トップタイの65盗塁など機動力を生かす采配を見せた。就任会見では「必要に応じてやっていきます。柔軟な姿勢でその時状態のいい選手を見極めたい」と話していたが、緻密な野球が見られそうだ。

 今季、投手陣で完封したのは上茶谷の1度。完投勝利を挙げたのも大貫だけだ。ラミレス前監督は早めの継投策に出ることが多かったが、自身が05年にはシーズン10完投をマークしている「番長采配」はどうか。先発陣が期待に応えて投球回数が増えれば、白星も増えているだろう。

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2020年12月1日のニュース