西武・増田 残留濃厚 V奪回へ強い慰留受け決断

[ 2020年12月1日 05:32 ]

西武に残留することが濃厚となった増田
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 今季、国内フリーエージェント(FA)権を取得した西武・増田達至投手(32)の残留が濃厚となったことが30日、分かった。

 球団は守護神の引き留めを今オフの最重要課題に設定。シーズン終了後の交渉では、4年総額12億円を超える大型契約を提示した。契約満了の24年シーズン終了時に36歳となる増田にとっては「生涯ライオンズ」ともいえる破格の条件。球団関係者の話を総合すると「他球団の評価を聞いてみたい」という思いを持っていた増田だが、強い慰留などを総合的に判断したという。

 コロナ下で各球団の財政状況が厳しい今オフ。ヤクルト・山田哲、中日・大野雄ら目玉とされていた大物がFA権を行使せず、早々にチーム残留を表明した。増田も数球団が水面下で獲得調査に動いていたが、FA市場の動きが活発化せず、残留を決意したもよう。8年間プレーしてきたチームへの愛着もある。

 増田は昨オフ、球団から複数年契約を提示されたが固辞。今季、チームはリーグ3連覇を逃し、3位に沈んだ。だが増田は「一年一年、勝負がしたい」との言葉通り、33セーブで自身初の最多セーブのタイトルを獲得。V奪回に欠かせない守護神が、来季も西武・増田としてブルペンの柱になる。

 ◆増田 達至(ますだ・たつし)1988年(昭63)4月23日生まれ、兵庫県洲本市出身の32歳。柳学園から福井工大、NTT西日本を経て12年ドラフト1位で西武入団。15年に42ホールドポイントを挙げ、最優秀中継ぎ投手に輝いた。16年からは抑えを任され、今季は33セーブで自身初の最多セーブを獲得。1メートル80、88キロ。右投げ右打ち。

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