ソフトB・工藤監督「勝ったことは過去のこと」慢心なし 打率8割超の栗原「4試合で終わりたい」

[ 2020年11月24日 05:30 ]

SMBC日本シリーズ第3戦   ソフトバンクー巨人 ( 2020年11月24日    ペイペイD )

練習前の円陣で話をする工藤監督(撮影・中村 達也)
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 日本シリーズは24日にペイペイドームに舞台を移して第3戦が行われる。連勝スタートしたソフトバンクは23日、ペイペイドームで全体練習を行った。本拠地で日本シリーズ14連勝中と圧倒的な強さを誇る中、工藤公康監督(57)は一戦必勝の姿勢を変えずに4年連続の日本一を狙う。2試合で8打数7安打と好調の栗原陵矢捕手(24)らナインは、打撃練習などで決戦に備えた。

 敵地で2連勝し、得意の本拠地に戻ってきた。練習前、選手たちを集めた工藤監督は、短い言葉でナインを引き締めた。
 「明日(24日)の準備というところで、しっかりと個人でできることをやって準備をしてほしい。そのための今日。打つ人は打って、治療に充てる人は治療してくれていいので、後悔のないように使ってください」

 ポストシーズンは昨年から14連勝、日本シリーズは一昨年から10連勝と、勢いが止まらない。加えて本拠地での日本シリーズは、中日と戦った11年の第7戦から14連勝中と抜群の相性の良さを誇る。長いプロ野球の歴史で2年連続の4連勝Vは過去に例がない。偉業達成の可能性が出てきたが、工藤監督は「勝ったことは過去のこと。あと2つ、どう勝つかだけを考えてやっていくことが大事。一戦必勝でいかないと。短期決戦はどこでどう変わるか分からない」と戦い方は変えず、目の前の一戦に集中する構えだ。

 打率・875と打線をけん引する栗原は軽めの調整をこなし、きょう24日の第3戦に備えた。第1戦で菅野から先制弾を放ち、第2戦ではシリーズタイ記録の1試合4安打をマークし、2試合で8打数7安打。仮に4連勝となった場合、05年にロッテの今江がマークした打率・667(4試合決着時)を上回る可能性も出てきたが「自分というよりも、あと2つ勝って、4試合で終わりたい。記録は後から付いてくるもの。やれることをやります」と引き締めた。

 4年連続日本一を狙うチームに慢心はない。「浮足立たないこと。同じようにできるものではない」と工藤監督。普段着野球を貫き、頂点まで駆け上がる。

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