オリックス、ドラ1・山下舜平大が仮契約 日本最速「165キロ」更新目指す!

[ 2020年11月24日 05:30 ]

福良GM(右)から帽子をかぶせてもらう山下(球団提供)
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 オリックスからドラフト1位指名された福岡大大濠の山下舜平大投手(18)が23日、福岡市内のホテルで交渉し、契約金8000万円、年俸700万円(金額は推定)で仮契約した。背番号12に決定。最速153キロを誇る1メートル89の大型右腕としてエンゼルス・大谷が日本ハム時代の16年に記録した日本最速165キロの更新に意欲を示した。

 「真っすぐはずっとこだわってきた。球速は出れば出るだけいい。165キロを目指しますが、“上を、上を”目指したい」

 伸びしろしかない。直球とカーブだけで九州No.1の称号をつかんだ事実が将来性を物語る。高校入学時は最速138キロ。肉体改造で15キロも伸ばした。1日5食、米7~8合をかき込んで10キロ以上増の体重93キロとし、ウエートトレを並行して150キロ台に到達した。

 「リリースの指の使い方、前で離すとか、そういう練習をしています」。技術も体も未完と考えれば、期待は膨らむばかり。同席した福良淳一GMは「ポテンシャルは素晴らしい。数年後には投手陣の柱になっていると思う」、担当の縞田拓弥スカウトは「とんでもないことをしてくれそうな…。日本最速、170キロとか、そんな可能性を感じる素材です」とぶち上げた。

 第2戦までを終えた日本シリーズは自宅でテレビ観戦。「変化球を使う場面やタイミングを見ています」とソフトバンク・千賀のフォーク、巨人・菅野のスライダーに送り、「1軍の舞台で活躍する姿を見せられたら」と意気込んだ。
(湯澤 涼)

 ◆山下 舜平大(やました・しゅんぺいた)2002年(平14)7月16日、福岡県福岡市出身の18歳。野多目小3年で「筑紫丘ファイターズ」で軟式野球を始め、福岡市立三宅中の軟式野球部では投手兼捕手。福岡大大濠で1年秋からベンチ入りし、3年夏は福岡代替大会の地区準優勝。1メートル89、93キロ。右投げ右打ち。

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2020年11月24日のニュース