日本ハム 栗山監督の続投が決定「自分の責任を果たしきる」

[ 2020年11月17日 13:00 ]

日本ハム・栗山監督
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 日本ハムの栗山英樹監督(59)が来季も指揮を執ることが17日、決まった。都内で畑佳秀オーナー(62)に今季の報告を行い、席上で1年の契約延長に合意。「こんな悔しいシーズンはない。監督を引き受けた1年目に戻って、もう一回全てをかけて丸裸になってやるしかない」と語った。来季で球団最長を更新する10年目になる。

 コロナ禍で開幕が遅れた今季、チームは1軍が北海道、2軍が千葉・鎌ケ谷と離れている球団事情もあって調整が遅れ、開幕後にはビジターの連戦が続いてスタートから出遅れ。故障者の続出や外国人野手の不振も響き、優勝争いに加われないまま5位に低迷。昨年の5位に続く2年連続Bクラスは04年の北海道移転後初だった。

 「(来季も)自分でいいのか。責任ある行動とはどういうことなのか」。この日、自問自答を繰り返しながら都内の東京本社を訪れた栗山監督は、畑オーナーから熱い言葉を受け、約30分の会談後に続投要請を受諾。畑オーナーは「新型コロナウイルス感染症に直面しながらの舵取りは極めて難しいものだったと理解してます」とコロナ禍での苦戦に理解を示し、続けて「思い通りにいかなかった歯がゆさ、悔しさは誰よりも栗山監督が感じており、それを晴らしたいという思いを最も強く抱いているのは監督自身です。10年目という節目を迎え、これまでの集大成を見せていただけると信じて栗山監督に2021年のファイターズを託します」とコメントした。

 栗山監督は「自分の責任を果たしきる。(そのために)情を殺し、自分の全てをさらけ出す。結果で喜んでもらうしかない」と決意を表明。伸び悩む清宮に対しても大成させるためにより厳しさを持って臨む覚悟だ。栗山監督にとってまさに背水のシーズン。チーム再建へ投打に山積みの課題を克服し、5年ぶりのV奪回を目指す。

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2020年11月17日のニュース