“2代目燃える男だ”中日・高橋 「いずれはエースに」 仮契約で早くも打倒・巨人誓う

[ 2020年11月17日 05:30 ]

<中日ドラ1位・高橋仮契約>仮契約jを終え、名古屋の夜景を背にポーズを決める中京大中京・高橋(撮影・椎名 航)
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 中日からドラフト1位指名された中京大中京・高橋宏斗投手(18)が16日、名古屋市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円(金額はいずれも推定)の球団史上最高条件で仮契約を結んだ。背番号は未定だが、故・星野仙一氏(享年70)のように将来は竜のエースとなり、打倒巨人、日本一を目指すことを誓った。

 愛知県で生まれ育った右腕が、ついに小さい頃から憧れ続けたドラゴンズの一員となる。ただ、記者会見の壇上で発したのは、喜びよりも強い覚悟だった。

 「いずれは中日ドラゴンズのエースとなれる存在になりたい。日本一に一番、貢献できる投手になりたい」

 背番号は決まっていないものの、中日のエース番号として真っ先に思い浮かぶのは当然、「20」だ。「歴代を見てもすごい投手が多い」と目を輝かせる。

 エース、監督としてチームを支えた星野仙一氏も20番を背負った1人。その星野氏がプロ野球人生の原動力としていたのが「打倒巨人」だが、高橋にとっても目標とする日本一に避けて通れない宿敵となりそうだ。

 今季、独走でリーグ連覇を許した巨人を「坂本さんや岡本さんといった日本を代表する打者が多い。今、一番強いチーム」と言い切る。「ドラゴンズとは常にライバル関係にある」と宿命の相手と位置づけ「しっかり勝たないといけないなと思います」と打倒巨人の末の日本一を誓った。

 現在は下半身のトレーニングを中心に体力強化に努め、週に3回ほどブルペンで投球練習を行っている。「一番、自信があるボールはストレート。ストレートを軸に打者を圧倒できる力を付けたい」。プロでも最速154キロの直球に磨きをかけるつもりだ。
 高校では昨秋の新チーム結成後、公式戦28勝無敗と“負けない投手”の称号を手にした。「皆から憧れられるような選手になりたい」。次代のエース候補には輝かしい未来が待っている。(徳原 麗奈)

 ◆高橋 宏斗(たかはし・ひろと)2002年(平14)8月9日生まれ、愛知県出身の18歳。三郷小6年時にドラゴンズジュニアに在籍。中京大中京では1年夏からベンチ入り。2年春から背番号1を背負い、秋の明治神宮大会で優勝した。1メートル85、85キロ。右投げ右打ち。

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