日本ハム、中大・五十幡2位指名 「サニブラに勝った男」 50メートル5秒6の俊足武器

[ 2020年10月26日 18:09 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2020年10月26日 )

中大の五十幡
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 プロ野球のドラフト会議(新人選手選択会議)は26日に東京都内で開催され、日本ハムが2位で中大の五十幡亮汰外野手(21)を指名。交渉権を獲得した。

 五十幡は50メートル走5秒6の俊足と遠投110メートルの強肩を武器に「走・守」で注目を集め、打撃力も飛躍的に向上した。佐野日大では内野安打を狙って当てにいくスイングをしたこともあったが、大学入学時に今年8月に死去した宮井勝成総監督から助言を受け、常に強く振ることを意識。スイングスピードは確実に上がり、打球に力強さが出た。打つポイントが体に近くなったことでミート力も磨かれた。

 中学3年時の全日本中学校陸上選手権では100メートルと200メートルで、男子100メートル日本記録保持者のサニブラウンを破り優勝。代名詞の「サニブラウンに勝った男」に「一時はもういいよと思ったこともあったが、今は他の競技で刺激を与えてくれる貴重な存在」と心境にも変化が生まれた。

 伸びなかった盗塁数もロッテ・荻野らの動画を参考にスタートやスライディングを研究し続けたことで技術が加わり、昨秋は11試合でリーグ最多9盗塁を記録。今秋のリーグ開幕となった9月22日の東洋大戦でも2盗塁を決めた。大学界のスピードスターが一気にスターダムを駆け上がる。

 ◆五十幡亮汰(いそばた・りょうた)1998年(平10)11月27日生まれ、埼玉県行田市出身の21歳。小1から行田東フェニックスで野球を始め小6年時にヤクルトジュニア入り。長野中では東京神宮シニアに所属し3年時にU15アジアチャレンジに出場し優勝。佐野日大では1年夏から外野手レギュラーも甲子園出場なし。中大では1年春からリーグ戦に出場。1メートル72、67キロ。右投げ右打ち。

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