楽天ドラ6新人・滝中 堂々デビュー!先発し6回途中1失点!三木監督「チームに元気とパワー」

[ 2020年9月20日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天3―1ソフトバンク ( 2020年9月19日    ペイペイD )

<ソ・楽>楽天先発・滝中(撮影・岡田 丈靖)
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 プロ初勝利はつかめなかったが堂々のデビューだ。楽天・滝中がプロ初登板初先発。「テレビで見ていた球場」と舞い上がっていた前日までの緊張がうそのような投球だった。

 「四球よりも打たれた方がいい」。ドラフト6位右腕が12球団屈指の強力打線に臆さず向かっていった。最速148キロの直球とカットボールを軸としながら100キロ台中盤のカーブとの緩急を駆使して的を絞らせない。3回1死まで無安打と抜群の立ち上がりを見せた。

 1―0の6回。先頭・周東に唯一の四球を与え、犠打で1死三塁となって降板した。直後に同点に追いつかれたため、勝利投手にはなれず。それでも5回1/3を5安打1失点で勝利に貢献し「投げ切って抑えた部分は自信になる」とうなずいた。

 昨季まで所属していたHonda鈴鹿は、きょう20日の都市対抗野球2次予選の2回戦でJR東海と激突する。「コロナ禍」による影響は社会人チームも例外ではない。3月以降は練習試合も含めて実戦がことごとく中止になった。「投げている姿を見せることが良い報告の仕方だと思う」。プロ初勝利の報告はできなかったが元同僚たちにエールを送るつもりで腕を振った。

 開幕は2軍も、イースタン・リーグでは9試合で2勝1敗、防御率1・72と結果を残した。自力優勝の可能性消滅から一夜明けての好投に、三木監督も「チームに元気とパワーをくれる投球だった」と目を細める。可能性は無限大。リーグワーストの358失点と苦しむ投手陣を救う存在になるかもしれない。(重光 晋太郎)

 ◆滝中 瞭太(たきなか・りょうた)1994年(平6)12月20日生まれ、滋賀県出身の25歳。新旭北小3年から野球を始め、高島では2年秋からエース。龍谷大を経てHonda鈴鹿に進み、17~19年の都市対抗、18、19年の日本選手権に出場した。19年ドラフト6位で楽天入団。趣味は料理。1メートル80、93キロ。右投げ右打ち。

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