阪神 初回拙攻で流れ止まる サンズは球審に文句? 見逃し三振に不服な表情

[ 2020年9月20日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1-4中日 ( 2020年9月19日    ナゴヤドーム )

<中・神(14)>初回1死一、二塁、サンズは見逃し三振に倒れ、川口球審に抗議する(撮影・椎名 航)
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 2試合連続で2桁安打中だった猛虎打線が沈黙した。特に序盤の好機を逃したことが最後まで響き、重い空気にのみ込まれた攻撃陣を阪神・矢野監督は嘆いた。

 「負けるべくして負けている。進められるところで進められていないし、立ち上がりに点が取れそうなところで点が取れてない。ミスというね。負けるべくして負けたかなと」

 11安打8得点を記録した前夜の勢いは残っていた。初回先頭で近本が2球目の速球を捉え、右中間を破る二塁打で出塁。いきなり好機をつくった。初2番に座った前夜の初回に本塁打していた陽川は初球からバントに構え、1ボールから2球連続でファウル。最終的には死球を得ても、バント失敗で攻撃のリズムは変わった。

 無死一、二塁から糸原のバントが投手への小飛球となり、頼みのサンズはフルカウントから外角速球で見逃し三振。珍しく判定に不服な表情を浮かべ、川口球審に対して何か言葉を発しながらベンチへ引き揚げた。前日2本塁打の大山も初球速球を打ち損じて二ゴロ。福谷が「1点は仕方ないと思いました」と振り返った初回に重なった小さなミスが分岐点になった。

 2回も先頭のボーアが左越え二塁打。坂本の遊ゴロで1死三塁になってから木浪、秋山の連続三振で先制できなかった。2度続けて先頭打者の二塁打を生かせず、4回からは一転して3イニング連続で3者凡退に終わる淡泊な攻撃だった。

 4点を追う9回はR・マルティネスに対して1死一塁から大山が二塁打でつなぎ、ボーアが犠飛。かろうじて零敗は阻止した。「明日もあるので、そういうところでは抑え(投手)から1点取って、チャンスメークまではいけたので意味はある」。矢野監督は唯一の抵抗に光明を見いだした。 (山本 浩之)

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