ダルビッシュ、大谷へ気遣いとエール「復帰して1、2年は普通じゃない状態になる」

[ 2020年8月7日 02:30 ]

カブスのダルビッシュ(AP)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が5日(日本時間6日)のマリナーズ戦前、「右肘付近の屈筋回内筋痛」を発症後初めて取材に応じた。投手としての今季中の復帰は消滅。来季開幕から二刀流としての完全復活へ、覚悟をにじませた。右肘の同じ手術を受けた経験のあるカブスのダルビッシュ有投手(33)は、古巣・日本ハムの背番号11の後輩を気遣った。

 15年にトミー・ジョン手術を受けたダルビッシュも、復帰後に何度もコンディション不良に悩まされた。「16、17年に4回くらい絶対、(じん帯が)また切れたと思うくらいの痛みがあった。復帰して1、2年は普通じゃない状態になる」。フォームを変えた影響で右肩や腰に不調を訴え、故障者リスト(現在の負傷者リスト)入りしたこともあった。

 マイナーリーグが中止となった今季が復帰イヤーとなり「凄く調整が難しい。普通のトミー・ジョン手術から復帰した選手たちとは全く違うテーブルにいた。打撃もやらなきゃというのもある」と同情。苦境下で公式戦のマウンドに戻ってきたこと自体に「技術に絶対的な確信がない中で、いろんなものに勝ってあそこに立っている。そこはやっぱり凄い」と敬意を表した。

 一方で今後、二刀流がプラスに働く部分もあるとし「僕たち普通の選手は駄目だったらシーズンが終わり。大谷君の場合は打者で貢献できるので、そこは凄く精神的には楽になるんじゃないかな」とエールを送った。
 (杉浦大介通信員)

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2020年8月7日のニュース